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5G NR FR1およびFR2のシグナリングテストに対応した無線通信テスタ「R&S CMX500」【ローデ・シュワルツ】

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 5G NRの評価では、デバイスが非常に高い周波数帯で動作し、且つアクティブアンテナにより無線(OTA)測定が必要となることから、新しい測定アプローチが必要になってくる。 これらの複雑な測定要求に対応するために、ローデ・シュワルツ・ジャパンは3月19日、5G NRデバイステストソリューションの革新的なポートフォリオを作成したと発表した。 5Gデバイスの開発者向けに、ローデ・シュワルツはR&S CMX500無線通信テスタを提供でき、これによりFR1とFR2の両方の周波数範囲でノン・スタンドアロン(NSA)およびスタンドアロン(SA)モードでのシグナリングテストが可能になった。

 ほとんどの通信キャリアでは、5Gは最大20 Gbpsの通信速度の追加データサービスとして導入される。開発者が3GPP仕様に沿って5G NRノン・スタンドアロンおよびスタンドアロンモードでモバイルデバイスをテストするためには、LTEネットワークと5G NRネットワークの両方を正確にシミュレーションする必要がある。そこで対応するソリューションとして、ローデ・シュワルツはR&S CMX500無線通信テスタを開発した。 これによりR&S CMW500やR&S CMWflexxテストシステムなど、実績のあるLTEソリューションに5G機能を追加し、1つのプラットフォームで2Gから5Gまでのテストを実行できる。またR&S CMX500は、さまざまなFR1とFR2、シグナリングとノン・シグナリング、およびR&Dから認証テストまでのスタンドアロンおよびノン・スタンドアロンのテストシナリオを処理できる。

 実績のあるローデ・シュワルツのワンプラットフォーム戦略の統一されたアプローチにより、全てのテストソリューションとテスト段階で同じテクノロジー、互換性のあるハードウェア、同じソフトウェアを使用していたユーザーは、テスト結果を比較することができる。

ノン・スタンドアロンモードでのFR1およびFR2のシグナリングテストのセットアップ

 R&S CMX500の主要な機能は、FR2のシグナリングテストだ。さらに、R&S CMX500はFR1のシグナリングテストもサポートしている。ノン・スタンドアロン(NSA)モードで実行されるテストは、LTE接続と5G接続の両方を備えている。 LTE / 5Gシグナリングプロトコルの動作、OTA RF / TX測定、LTEおよび5Gベアラを使用したエンドツーエンドのデータテスト、ミリ波 OTAシグナリングおよびRF測定を検証する。

 FR2の新しいミリ波でのシグナリングテストには、OTAテストのセットアップまたは環境が必要だ。このため、テストセットアップでは、OTA測定機能を備えたR&S ATS800R CATRラックベースのアンテナテストシステムを使用する。FR2のR&D測定用に設計されており、同じセットアップでコンパクトなシールドチャンバーと測定機器を組み合わせることにより、利用可能なラボスペースを最適化し、最小の設置面積で測定できる。また、統合された最新のリフレクター表面精度は、高精度で十分な大きさのクワイエットゾーンの提供が可能だ。ローデ・シュワルツは、テストに必要なすべての測定機器を自社で開発および製造しており、すべての機器の互換性と品質をシステムとして保証している。

コンパクトなシールドチャンバーと測定機器による省スペース化

R&S CMsquaresを使用した5G測定の制御

 5G無線通信テスタを制御するため、テストセットアップには新しく開発されたR&S CMsquares統合テストソフトウェアソリューションが含まれている。 市場の他のソリューションとは異なり、CMsquaresは、RFパラメトリックテストからプロトコルテスト、エンドツーエンドのスループットテストまで、関連するすべてのユースケースに対し、単一環境でのテスト構成、パラメータ化、リアルタイム測定、テスト結果管理などさまざまな作業を統合している。

 CMsquaresのダッシュボードとカスタマイズ可能なワークスペースを利用した最も簡単なユーザーガイダンスにより、さまざまなタイプの5G測定にすばやくアクセスすることが可能となる。 また、組み込みシーケンサを用いて、事前に構成された5G NRテストスクリプトを実行したり、シンプルなドラッグアンドドロップワークフローを使用して最初から5G NRテストスクリプトを作成したりする様な操作にも対応している。

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