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ケーブル技術ショー2017Preview【Viaviソリューションズ(旧:ジェイディーエスユー・ティーアンドエム)】

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 Viaviソリューションズは、JDSU社の通信計測事業部が2015年8月に独立した企業。ウエーブテック社、アクテルナ社、JDSU社の豊富な経験を継承しており、多種多様な通信用測定器、監視システムの開発製造を続けている。

 今年の注目製品は、従来は40~50分かかっていた下り全チャンネル測定(レベル・MER・BER)を2分30秒で終える超高速フィールドRF測定器「Viavi OneExpert CATV ONX-630」(以下、ONX-630)。4K/8K放送信号を含む64/256QAMの解析や、DOCSIS3.0や3.1の解析など1台で測定できる。ブースではこの超高速測定を実際に見ることができる。

 また、上り流号雑音監視システム「パストラック」も進化しており、昨年のPNM機能搭載に続いて、宅内のモデム等から、下り帯域のスペクトラムを取得する機能も追加されている。

下り全チャンネル測定を2分30秒以内で済ますフィールドRF測定器「ONX-630」にISDB-T測定機能を追加

「ONX-630」の測定画面。
上:全チャンネルviewと個々のチャンネル詳細view。
下:コンスタレーション。

 フィールドRF測定器「ONX-630」は下り全チャンネル測定(レベル・MER・BER)を高速で測定できることで注目を集めている。100Ch./BER1.0E-9なら2分30秒以内、100Ch./BER1.0E-8なら60秒以内で済ませることができる。従来の測定方法では40~50分と時間が掛かっていた事から、場合によっては全チャンネル測定をせずに決められた13チャンネルだけに絞らざるをえないという課題があったが、「ONX-630」の超高速測定によりそれが解消される。集合住宅の場合、測定しなかった部分で不具合が生じて再度訪問すれば相手からの信頼に影響する。また、バケット車を40分も停めておくことが出来ない場合でも、「ONX-630」ならば下り全チャンネル測定が可能だ。Viaviソリューションズ セールスマネージャーの川上楠生氏は「北米、EUのMSOで標準機としてご採用頂いている。測定時間が格段に速くなったことで1日あたりの作業件数が明らかに増加するので、購入のご検討に時間を掛けないお客様が多い。販売から1年で、各国での販売実績は既に1万台を超えている」と説明している。
 起動時間も20秒と速く、防塵・防滴性能はIP54準拠。世界で始めてDOCSIS3.1に対応したフィールド測定器でもある。CATV業界で行われた4K・8K放送の多重伝送試験の際にも「ONX-630」が使用されており、今後の4K・8K含めてディファクトスタンダードなRF測定器として位置付けられている。川上氏は「今年8月にはISDB-T測定機能もリリースする予定なので、より日本の市場に適したご提案ができるようになる」と話す。
 新スイープコントロールユニット「SCU-1800」は、1.2GHzまでのダウンストリームスイープと最大16ポートの204MHzまでのアップストリームスイープを提供する。

 

上り流合雑音やDOCSISパケットを監視するシステムに下り帯域のスペクトラムを取得する機能が追加

 上り流号雑音監視システム「パストラック」のMACトラック機能は、CMTSなどが通知するコードワードエラーの原因を解析し、上り通信品質に問題がある顧客のMacアドレスを特定することができる。この測定結果を用いることにより、加入者が品質劣化を認識する前に対応することができるので、解約防止に役立てることができる。
 上りパケット品質解析と光芯線監視システムに対してGISを用いることで、障害箇所や品質の悪いDOCSISパケットを送っている加入者宅を地図上に表示し、品質劣化が個別の問題なのか、エリアの問題なのかを可視化するシステムも扱っており、MACトラック機能と連携させることもできる。
 昨年はPNM機能搭載が追加され注目を集めた。今年は宅内のモデム等から下り帯域のスペクトラムを取得する機能が追加されている。

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