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つくばフォーラム2018Preview【横河計測(旧社名:横河メータ&インスツルメンツ)】

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●販売実績を伸ばすOTDRや、高確度な光センサヘッドによるMPO挿入損失の自動測定システム

 ブースではOTDR「AQ7280」の様々な機能を紹介する。また、高確度で高安定に光パワーを測定できる光センサヘッド「AQ2200-232」を使ったMPO挿入損失の自動測定システムも紹介される。

多心ファイバ測定機能や測定結果のマップ表示機能を備えたOTDR

 OTDR「AQ7280」は、マルチタッチ対応の8.4型の大型LCDや、多心ファイバ測定機能、線路上のイベントをアイコンでマップ表示するスマートマッパー機能や、幅広いモジュールのラインアップが業界で高い評価を得ており、ここ数年で販売実績を伸ばしている。
 多心ファイバの測定では、複数波長のOTDR測定と損失測定やファイバ端面品質の確認を心線数分くりかえし行う必要がある。「AQ7280」では、この煩雑な多心ファイバ測定と膨大な測定データを分かりやすく心線番号テーブルとして管理する機能が備わっている。未測定の心線のセルは白色で表示し、測定するとセルの色が変わる仕様なので、測定漏れの心配がない。測定済みデータの参照は、心線番号をタップするだけで良い。心線ごとのOTDR測定結果から合否判定も可能で、設定された基準に則って正確に判断する。プロジェクトファイルに最大2000心の測定条件をテーブル化、心線番号ごとのOTDR測定結果+損失測定結果+ファイバ端面画像をファイル保存できる。
 スマートマッパー機能は、ボタンを押すだけでOTDR測定を行い、自動検出された線路上のイベントをアイコンでマップ表示するもの。イベント位置やイベント間の距離、イベントの損失/反射減衰量などの測定値がアイコンと共に表示されるため、複雑な線路構成でも一目で分かる。あらかじめ設定したしきい値により、各イベントの合否を自動判定することも可能だ。合否の結果は色別で表示されるため、不具合位置がすぐに判る。

「AQ7280」の スマートマッパー機能

光センサヘッドによるMPO挿入損失の自動測定システム

光センサヘッド「AQ2200-232」(上)と、多心ファイバコネクタアダプタ「AQ9340」(下)。

 通信波長帯に対応した光センサヘッド「AQ2200-232」は、シンプルな光学系、受光素子の恒温制御などにより、環境依存度を抑え、パワー測定時の不確かさ性能を業界最高クラスの±1.8%を実現している。今年8月には短波長帯対応モデルとなる「AQ2200-242」も発売しており、こちらも不確かさ性能を業界最高クラスの±2.5%で実現している。
 φ5 mmの受光素子を搭載しており、手元での空間光の測定を可能としている。筐体は光学ケージシステムに固定しやすい小型化を実現しているので、空間光の光軸も組みやすい。同社は「AQ2200シリーズには多心ファイバをダイレクトに接続できるコネクタアダプタ(12/24心対応)があるので、今回は12心MPOケーブルの測定システムをご紹介する。光源を光スイッチで切り替えながら、各ファイバの挿入損失をリモートで自動測定するイメージだ。MPOの需要増により効率良く測定したいというご要望が増えているので、こうしたシステムでの時間短縮をご提案している」と話す。

特集目次

小林所長インタビュー
つくばフォーラム2018の概要
展示会場の見どころ

出展社ピックアップ
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