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つくばフォーラム2018Preview【NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)】

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●Wi-Fi機器やシステムの評価・検証サービスやDDoS攻撃対策のサポートサービス

 ブースでは、ネットワークの構築から運用まで様々なシーンで役立つ製品、ソリューションが展示される。今年の注目展示は、国際的スポーツイベントに向けて需要が高まっているWi-Fi機器やシステムを疑似環境で検証するサービスや、近年増加しているDDoS攻撃の対策をサポートするサービス、そして無線や有線のフィールドで役立つLANテスタだ。

Wi-Fi機器やシステム全体の評価・検証サービス

 NTT-ATは、Wi-Fi機器評価・検証サービスを提供している。これは疑似環境の構築が可能な同社のラボで、実運用における実測値などを評価・検証するというもの。Wi-Fi機器の電波強度測定、AP機能・性能検証、Wi-Fiシステム全体の検証など、機器単体からシステム全体まで幅広く対応できる。
 このサービスは、NTTグループの様々なネットワークを検証してきた同社のノウハウを活かしたもので、異なるメーカーの機器が混在するネットワークでの相互接続や、APの同時接続数確認の検証にも対応できる。Wi-Fi機器製造メーカーと一線を画した中立の立場による客観的な評価により、Wi-Fiを活用したサービスの提供者やSIerが必要とする正確な実測値を提供できる点が魅力だ。同社は「特に大規模なWi-Fiシステムの場合は、接続の検証だけではなく、複数のAPを統合管理するコントローラを含めた複雑な検証も必要になることから、弊社のサービスをご利用いただいている。最近では国際的スポーツイベントに向けた大規模Wi-Fiサービスでのお引き合いもある」と話している。
 検証環境である同社のラボでは、最新のWi-Fi規格に対応した測定も可能で、新製品に対してもカタログスペックだけでは分からない長所や短所を評価・検証できる。同社は「機器を使うユーザだけでなく、提供するベンダにもご利用いただいており、弊社の客観的な評価・検証データが営業ツールとして役に立つというお声を頂いている。また、研究所の事例では、APにおけるクライアントの効率的な配置の検証がある」と話す。

DDoS攻撃対策を24時間365日サポート

 NTT-ATでは、セキュリティやネットワークに関する様々なオペレーションサービスを提供している。今回はその中から、新たに追加されたサービスであるDDoS攻撃対策サポートが紹介される。同社は以前からエンタープライズ向けにArber社のDDoS対策製品を提案しており、新サービスではその初期設定から機器メンテナンス、イベントハンドリングまで、様々なサポートを提供するという。
 このサービスでは、NTT-ATの専門エンジニアが24時間365日リアルタイムで監視し、最適なルール管理やインシデントの早期発見をサポートする。同社は「お客様からのご要望により開始したサービスだ。例えば、DDoS対策機器が頻繁に防いでいる攻撃パケットのアラートを全て通知する必要は無いので、我々は監視方針に基づき不要なアラート抑制する。また、DDoS対策機器が攻撃として認識しない不自然なトラフィック増加を把握した場合は、攻撃の可能性としてご報告する。ご要望があれば攻撃数や種類、攻撃元の国を月単位でレポートするオプションもご用意している」と話す。
 ブラジルなどオリンピック開催国からは、会期中にDDoS攻撃が急増したと報告されているので、日本の企業は被害を受けないための対策を講じる必要がある。Arber社のDDoS対策製品は自社ネットワーク内から発信された不審な信号を止める機能も備わっているので、自衛はもちろん、近年増加しているIoT機器を乗っ取ったDDoS攻撃、つまり自分達の所有するIoT機器が他社への攻撃に利用されることを防ぐ点でも有効だ。

有線/無線LANのネットワークテスタ

 NTT-ATはNETSCOUT社の有線/無線LANテスタも扱っており、シンプルなハンディ型測定器から多機能なタブレット型測定器までラインナップを豊富に揃えている。これらは以前Fluke Networks社製品として日本でも提供されていたもので、LAN測定の現場では長年の実績があるシリーズだ。
 今回は、有線と無線兼用のオールインワンツールや、無線LANテスタ、有線LANの接続テスタなどのハンディ型テスタが展示される。NTT-ATは「作業内容の定型化や、構築前の調査、構築時の検査、運用中のトラブルシューティングなど、これらテストツールの様々な機能をご紹介する。実際に現場でお使いになる方はもちろん、サービスを提供する方々にもご覧いただき、新しい利用方法を模索していければと期待している」と話す。
 例えばWi-Fiのフィールド測定では、現地のデータを取得しておくことで、電子レンジなどの電波干渉をログから把握することもできる。同社は「この機能を昨年のつくばフォーラムでご紹介したところ、解析のエンジニアが現場にいなくても良いということで反響があった」と話している。

特集目次

小林所長インタビュー
つくばフォーラム2018の概要
展示会場の見どころ

出展社ピックアップ
アンリツ
NEC
NTTアドバンステクノロジ
FXC
協和エクシオ
住友電気工業
日本コムシス
原田産業
丸文
横河計測