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つくばフォーラム2018Preview【日本コムシス】

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●スパイラルハンガ接続部の補強や、蓄電池架台設置の施工時間短縮を提案

 ブースでは、通信設備の保守・運用を効率化し、災害対策や人身事故抑制に貢献する工法が提案される。

スパイラルハンガ接続部の強度や耐用年数を向上させる新製品

 SHジョイントカバーは、架空線路においてケーブル類を支えているスパイラルハンガ(SH)の接続部を補強する製品。これを事前に取り付けておくことで耐衝撃荷重が約80%向上するので、強風や雪害等の衝撃荷重によるトラブルを防ぐことができる。
 スパイラルハンガのような耐久性に優れた装柱用品でも、材料が樹脂である接続部だけは本体と同等の強度は保てないことから、現在、強風や雪害の激しいエリアでは接続部の補強としてクイックホルダーが使われている。今回紹介されるSHジョイントカバーは、このクイックホルダーの利便性を高めた製品となる。
 クイックホルダーを取り付ける際には両端をペンチ等でかしめる必要があったが、SHジョイントカバーは工具を使うことなく手でワンタッチで取り付けることができる。また、SH接続部全体を包み込む形にしたことで、紫外線等による接続部の経年劣化を抑制するメリットも生まれている。材料は樹脂なので軽量だ。同社は「電柱間では複数のスパイラルハンガが連結されるので、1スパンで約40カ所の接続部が必要となる。クイックホルダーの場合は、これら全てに対してペンチでかしめるという強い握力を使う作業が発生していたが、工具不要のSHジョイントカバーであれば指先で簡単に取り付けることができるので、作業性を大幅に改善できる」と話している。

スパイラルハンガの接続部が破損してしまうとケーブル類が垂れ下がってしまうので、強風や雪害による被害が発生するエリアでは事前の補強が必要となる。SHジョイントカバーはスパイラルハンガと調和したデザインなので、景観を損なうこともない。平成30年のNTT東日本VE提案中の製品。

蓄電池架台設置の施工時間短縮

 オフセットアダプターに絶縁処理を施したH鋼基礎ボルト締付工具を紹介。これにより、蓄電池架台の施工時間を従来の1/4にできるという。
 オフセットアダプターは、3つの歯車を連動させることで、電動締付け工具とボルトが離れていても締付けを可能とする工具だ。同社は「H鋼上部に締付け穴が空いていないケースのような、電動締付け工具の入らない狭隘な空間でのボルト締付け作業に適した工具なので、H鋼が使われる蓄電池架台設置等での作業に使いたいという要望があった。だが、電力系装置周辺における作業で絶縁処理のされていない工具を使って万が一のショートが発生すると、大規模事故に繋がってしまう。それを防ぐためにABS樹脂で絶縁処理を施したのが、今回ご紹介する工具だ」と説明している。
 最後に手動のトルクレンチで締付けの状態を確認する必要が有るものの、狭隘な空間でこの工具を使うことで、従来は全て手動だった作業の殆どを電動締付け工具で実施できるようになる。狭隘な空間での作業性を向上させることは、作業者の指の負傷といった人身事故を防止することにも直結するだろう。平成29年のNTT西日本VE提案で採用されたという。

絶縁処理が施されたオフセットアダプターを使った作業の様子。

特集目次

小林所長インタビュー
つくばフォーラム2018の概要
展示会場の見どころ

出展社ピックアップ
アンリツ
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協和エクシオ
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日本コムシス
原田産業
丸文
横河計測