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多回線切替マルチスロット型光スイッチ「IX-OPTSW」

 ShowNetで稼働する住友電気工業の光スイッチ「IX-OPTSW」は、障害発生時に通信断を検出し、光回線を予備系への自動切替や、制御装置へトラップ信号を発報することが可能な製品。切り替え時間は10msec以下。光損失は1.5dB以下。
 
 通信事業者の商用回線の冗長構成は、現在では光スイッチを介在することが標準的となっている事業者もあり、コア、メトロ網、大規模ネットワークセンタ内からアクセス領域に至るまで導入範囲が広がっている。昨今、AIデータセンタや次世代データセンタにおいても光回線の冗長構成の重要性が高まっている。例えばハイパースケーラーや金融系ユーザが99.999%レベルの可用性を求めるようになっており、通信断や障害時に即時に予備経路へ自動で切り替わる光スイッチは、運用上のリスクを最小化する装置として注目されている。
 「IX-OPTSW」は、日本の商用光回線を黎明期から支えてきた大手電線メーカーである住友電気工業の知見により設計されたものであり、その高い信頼性と、最適化の図られた機能は、テレコム、データセンタを問わず、有用な製品と言えるだろう。また、同社は光ファイバ、光接続部材、光素子、さらには制御ソフトウェアまでを自社開発できる希少なベンダであり、「IX-OPTSW」ではその総合力を基に高性能な光路制御、高信頼なメカニカルパーツ、スロット型での柔軟な回線構成を実現している。

 「IX-OPTSW」の主な特長は次の通り。

・光レイヤでのリアルタイムモニタリングやルート切替に特化したことで、商用の光回線における高信頼で安定した冗長切替を優れたコストパフォーマンスで実現している。

・光入力レベルの遠隔モニタと断線検出、自動切換え、警報をサポート。また、最大150台の光スイッチを連動して切り替えることができる。これらの機能は、光ネットワーク全体のトレンドである運用自動化にも適しており、将来にわたって有用な製品と言える。

・広い対応波長領域(1260-1650nm = O/C/L対応)で、1Uに最大32切替ユニットを搭載可能なコンパクトかつファンレス設計となっている。また、需要に応じてスロット数を増減できる運用柔軟性も有しているので、初期投資を抑えた段階導入も可能だ。

「IX-OPTSW」

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アイランドシックス / PacketLight Networks

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以下、後日更新