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住友電工とAquantia社、自動車分野におけるマルチギガビット・イーサネットのソリューション提供に向けた協業を開始

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 住友電気工業(以下、住友電工)とAquantiaは3月13日、自動運転を見据えたマルチギガビット・イーサネットシステムを実現する製品開発に向けた協業を開始したと発表した。

 住友電工の車載コネクタ、ケーブル、今回の協業で開発を進めるAquantia社製の車載マルチギガビット・イーサネットチップを搭載した車載システム製品は、新たなステージの自動運転を実現する車載ネットワークをターゲットにしている。この協業により住友電工とAquantiaの製品の可能性は拡大し、顧客のニーズをより満たすことになる。

 住友電気工業 常務執行役員の柿井俊昭氏は「住友電工の製品にAquantia社のマルチギガビット技術が組み合わさることで、当社の製品は自動運転システムの確立に大きく貢献するものになる。マルチギガビット通信を活用した車載ネットワークは、ドライバーや乗員、その他すべての交通参加者に最高レベルの安全性を提供する。自動運転は車内で膨大なデータ通信を必要とするが、住友電工とAquantia社の協業によって実現する車載ネットワークは、自動車メーカーが考える安全で楽しいドライブ体験に寄与することになるだろう」とコメントを出している
 Aquantia 会長兼CEOのFaraj Aalaei氏は「自動車部品のTier1サプライヤとして長きにわたって技術革新を重ね、世界中で素晴らしい経験を培ってきた住友電工との協業を光栄に思う。私達のパートナーシップは、将来の自動運転車の普及に不可欠な車載ネットワークやプラットフォームを提供する上で非常に重要なものとなる。住友電工とAquantiaは、車の神経系ともいえる車載ネットワークにおいて、完全な自動運転やスマートコックピットを実現するために欠かせない車載ネットワークを提供することで、自動運転を一段階上のレベルへと導くだろう。また今回のパートナーシップにより、Aquantiaと自動車メーカーとの距離は飛躍的に縮まることになるだろう」とコメントを出している。
 今後、普及が進む自動運転に向けて、住友電工とAquantiaは「新製品の開発強化を加速するとともに、グローバルな顧客に向けた提案を進め、グローバル市場におけるマーケットシェアの拡大を目指す」としている。