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Society5.0社会の通信大容量化に向けた仮想化EPONを開発【古河電工】

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光ファイバアクセス回線の光回線終端装置を自動化し、インフラの価値向上に貢献

 古河電気工業は1月15日、EPON装置のSDN技術を開発したと発表した。同技術は、OLTにおいて、回線状態をサービスの使われ方に応じて自動制御することや、通信の需要に応じた最適な設定に動的に制御することができるなど、今後のネットワーク運用や光アクセスインフラの高度化に重要な要素となる。同技術の開発成果について、ONFにて世界公開しているという。

 今回開発された技術は、2系統のPON標準の内、IEEEにより規格化されているEPON方式における仮想化を実現するための技術で、ONFにて推進されているVOLTHAと呼ばれるオープンソースをベースとしている。

 古河電気工業は「少子高齢化による労働人口減少という社会課題は、日本をはじめ、情報通信ネットワークの運用においても顕在化しており、多様な市場の要求を満足させる運用を実現するためには現行の技術方式では難しいと言われている。今回開発した技術により、将来的には光ファイバアクセス回線の終端装置の運用を自動化し、この運用に携わる人がより高付加価値なセクターに配置されることで、経済生産性をさらに引き上げることができる」との考えを示している。

既存のEPONシステムのイメージ

今回の開発技術を使ったEPONシステムのイメージ