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ノキアが提案する無線、有線通信インフラの最新ソリューション【2.4Tルーティングチップセット】

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DDoSも防ぐセキュアな2.4Tbpsルーティングチップセット

2.4Tbpsをワンチップで実現

 今年6月に発表されたネットワークプロセッサ「FP4」は、前モデルの6倍の処理能力となる世界初の2.4Tbpsをワンチップで実現し、テラビットの処理速度とペタバイトクラスのルーティング性能を16nm FinFET Plusで提供している。担当者は「半導体のテクノロジーである2Dおよび2.5D SiP構成と統合された3Dメモリをネットワークの世界で初めて採用しており、ネットワーキングシリコンの構成方法が更に前進した。機能、柔軟性と性能、そしてスケールを妥協せずに開発したもので、ビット単価や転送性能あたりの電力消費量も従来製品と比べて改善している」と話す。
 会場ではこのチップセットを搭載したルータとして「7750 SR-1s」が静態展示されていた。このルータは2Ruという小型の筐体で4.8Tbpsの双方向、9.6Tのスイッチング容量を実現しており、担当者は「実際の製品リリースは来年の中盤を見込んでいる。7750 SR-1sは7750 SR-sシリーズの中で一番小型のモデルであり、更に大容量が必要な場合は上位機種をご採用頂くことでキャパシティを増やすことができる。ハイエンドモデルでは最大115.2Tのスイッチング容量をご提供できる」と説明している。
 「7750 SR-sシリーズ」の各ポートは10G/100G/400Gに対応しており、QSFP28やQSFP-DDといった光トランシーバを差し替えるだけでインターフェーススピードを変更できる。このハードウェア設計は将来対応を見据えた導入でも優れた投資効果を発揮する。例えば10Gでスタートし、後に100Gそして400Gへと移行する場合、従来ならばハードウェア側のラインカードもその度に変更しなくてはならなかったが、この製品ならば上位の光トランシーバに挿し替えるだけなので、ラインカードを変更するコストが不要となる。

「7750 SR-sシリーズ」一覧

ビット列の情報を基にDDoSをルータで防ぐ

 「FP4」の特長として、トラフィックのパケット情報を従来製品よりも深いレベルまで把握できる点と、チップセット自身がプログラマブルである点がある。これにより、運用中にトラフィック内の情報を新たに入力して特定のビット列を持ったトラフィックを止める、もしくは転送するといった判別がルータのハードウェア上で可能となる。これらの機能の適用例について担当者は「このFP4のソリューションと、弊社のトラフィック可視化ソリューションであるDeepFieldを組み合わせることで、ルータのハードウェア側でDDoSを防ぐことができる。まずトラフィックを可視化して分析し、もし異常が検知された場合はトラフィック内のビット列を分析する。そのビット列が含まれているトラフィックはDDoSであるという情報をルータ内のFP4にプログラミングする。これにより大量のトラフィックの中から分析済みのDDoSのビット列を判別できるようになるので、該当したトラフィックをルータ上で落とす」と説明している。
 DDoSトラフィックを外部からの入り口であるルータで捌くノキアの提案は、キャリアやエンタープライズのネットワークにDDoSトラフィックが侵入することを根本的に防ぐことになる。担当者は「従来のように大量のDDoSトラフィックをスクラビングセンターに転送する作業を省くことになる」と説明している。東京五輪を控える日本でテラビット級DDoSが警戒されている中、大量のトラフィックを転送する負荷やコストを削減する観点からも、ノキアのソリューションは魅力的に映る。
 また、「FP4」で不審なトラフィックを防ぐ機能はネットワーク内部から発生した攻撃にも有効だ。ネットワーク内のIoT機器からのDDoS攻撃は増加傾向で、例えばマルウェアに感染した家庭用ルータからのDDoS攻撃はキャリアにとって脅威となっている。そこで、ネットワークの加入者に対するエッジの部分にセキュアなルータを置くことによって、加入者側の機器から出された不審なトラフィックをネットワークのバックボーンに入る前に止めるができる。

会場で展示されていた「7750 SR-1s」

目次

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