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NEC、アジア11ヶ所を結ぶ光海底ケーブル「APG」の引き渡しを完了

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 NECは11月17日、日本~シンガポール間のアジア11ヶ所を結ぶ大容量光海底ケーブル「Asia Pacific Gateway(APG)」の建設工事を完了し、日米アジアを代表する13社のコンソーシアムに引き渡したと発表した。
 APGは、日本、韓国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポールを結ぶ全長約10,900kmの光海底ケーブルで、100Gbpsの最新の光波長多重伝送方式を採用しており、54Tbps以上の伝送容量を有している。
 コンソーシアムメンバーは、CAT社、China Mobile International社、China Telecom社、China Unicom社、Chunghwa Telecom社、KT社、LG Uplus社、NTT Communications社、StarHub社、Global Transit社、Viettel社、VNPT社を含む13社。
 APGの完成により急増するアジアのインターネット需要に対応できるのみならず、他のアジア域内海底ケーブルとの相互補完によりネットワークの冗長性が高められ、大容量・高信頼な通信を実現する。
 NECは、過去40年以上にわたり海底ケーブルシステム事業を手掛ける海底ケーブルのトップベンダで、地球6周分のべ25万kmを超える敷設実績があり、日本を含むアジア・太平洋地域で強みを有している。また、陸上に設置する光伝送端局装置、光海底中継器や光海底ケーブルなどの製造、海洋調査とルート設計、光海底ケーブルシステムの据付・敷設工事、訓練から引渡試験まで、全てをシステムインテグレータとして提供している。なお、日本で唯一、深海8,000メートルの水圧に耐えられる光海底ケーブルを製造可能なNECの子会社であるOCCが、同ケーブルの製造を担当している。

光海底ケーブル「APG」ルート図

光海底ケーブル「APG」ルート図

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