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光メディアコンバータ・イーサネットスイッチの需要動向や、非通信分野へのPoEスイッチ市場拡大の期待【FXC】

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 FXCではWDMやオプティカルトランスポート製品など様々なネットワーク機器を製造、販売しており、L3やL2のイーサネットスイッチ、PoEスイッチ、光メディアコンバータ、そしてこれらと組み合わせても利用できる無線LANアクセスポイントも提供している。FXC マーケティングチームの岡本公至氏は「2018年の全体売上は前年比で横ばいだった。製品別に見ると、電源コンセント型無線LANアクセスポイントがマンションのISPを中心に伸びたのが特徴的で、売上は前年比で2倍、台数はそれ以上に伸びた。無線製品の需要は今後も拡大するだろう」と話す。一方で、イーサネットスイッチや光メディアコンバータの販売状況については、一昨年は好調だった分野での売上が減少し、その他の複数の分野における増加でそれを補う形になったという。FXC 代表取締役 社長執行役員の谷輪重之氏は「2017年は鉄道分野で非常に多くの台数をご採用いただいたが、2018年はその流れが続いているものの数量は減少した。その一方で、データセンタ、通信事業者、FA、自治体向けの実績が増えた。この増加は特定の分野が突出していたわけではなく、満遍なく増えている。光メディアコンバータやイーサネットスイッチが以前よりも一般化しており、様々な分野で定着してきたという印象だ」と話している。

FXCの情報コンセント型無線LANルータ「AE1000シリーズ」の利用イメージ。PoE受電にも対応しているので、同社のPoEスイッチと組み合わせても使いやすい。「AE1000シリーズ」は、無線LANと有線LANを相互にブリッジ接続する無線アクセスポイントを確立。2.4 GHzと5GHzは同時使用可能で、2.4GHz帯は最大300Mbps、5GHz帯は最大867Mbpsの伝送が可能だ。有線はギガビットイーサネットに対応している。室内の美観を損ねない点や、盗難されにくいことから、集合住宅、オフィス、ホテル、病室、公共施設等、幅広い分野で採用されている。「AE1000シリーズ」の最新モデルはタブレットやスマートフォンなどの無線機能のみを利用するシーン向けに洗練された「AE1050PE」で、本体全面はTELポートやLANポートの無いフラットなデザインとなっている。また、FXCでは「AE1000シリーズ」をマンションやホテルへ大量導入する際に作業効率を大幅にアップする集中管理ソフトウェア「FSW-CONFIG2」も提供している。

小型メディアコンバータの需要増加

LEXシリーズでは、10/100Mのファーストイーサネット製品から、ギガビット製品、そしてITの高度化を支える10G製品まで展開している。10G対応モデルは2機種をラインアップしており、通信事業者やCATV事業者、学術系ネットワークと様々な分野で採用されている。写真は10G電気/光メディアコンバータとして世界最小サイズを実現した「LEX1881-1F 」。小型なだけでなく、低消費電力、そして国産品質による高い信頼性を実現している。筐体の外形寸法は50mm(W) × 74mm(D) ×20mm(H) と一般的な名刺より小さなサイズだ。2つの放熱対策による独自のFANレス構造により、低故障間隔、高耐久性を実現している。

 FXCのメディアコンバータには、長年の実績がある標準的な「MCシリーズ」、超小型のマイクロメディアコンバータ「LEX (LightEdge Xchange)1000シリーズ」、WDMやOTNなどエキスパート向けの「LE(LightEdge)シリーズ」、産業用の「MCI1000シリーズ」がラインアップされている。また、2018年6月には世界最小サイズのEthernet OAM対応ギガメディアコンバータ「LEX3000シリーズ」がラインアップに加わっており、今年4月は新製品が3点追加されている(速報記事はこちら)。これら豊富なラインアップにより、ユーザは利用シーンに合わせた最適なモデルを選択できる。谷輪氏は「最近は売れ筋の製品が変化しており、20年近く販売しているMCシリーズから、小型のLEXシリーズへと徐々にシフトしてきている。LEXシリーズには省スペース化だけでなく、-10℃~60℃の広い動作温度という特長もあるので、通常の環境はもちろん、FA環境でもコストパフォーマンスが良いということでご採用いただくケースもある」と話す。

L3、L2+スイッチでは多ポートモデルの需要が増加

 谷輪氏はイーサネットスイッチの市場動向に関して「リプレイス案件の比率が非常に大きい。そうした中、弊社のスイッチでは、官公庁や医療分野からL3とL2+の新モデル2機種のお引き合いが非常に増えており、コストパフォーマンスも含めてご評価いただいているので、2019年の売上に期待している」と話す。
 L3スイッチの新モデル「FXC9432」は2017年11月に発売された製品で、谷輪氏は「2018年は地方自治体様を中心に想定以上の台数をご採用いただいた」と話している。この製品は10ギガアップリンクの管理機能付 L3スタッカブルスイッチであり、10/100/1000BASE-TのRJ45ポートを24ポート、RJ45/1G SFPのコンボポートを4ポート、1/10GBASE-RのSFP+ポートを4ポート搭載している。
 L2+スイッチ「FXC6552」は2018年12月に発売されたばかりの新製品で、こちらも10ギガアップリンクの管理機能付スタッカブルスイッチとなっている。既に地方自治体が数十台を採用しているという。この製品はL2スイッチ機能に加え、スタティック・ダイナミックルーティングによる経路学習、DHCPサーバ、NTPサーバ等のサービス機能といったL3スイッチ機能も搭載しており、最大4台接続の10Gスタッキングによるネットワーク冗長性や拡張性を有することで、スモールビジネス環境のコアスイッチとして、また中規模以上のL3ディストリビューションスイッチとして高信頼性のあるネットワーク環境を構築できる。谷輪氏は「L3スイッチに備わっている多くの機能の中から厳選してL2スイッチに実装したところ、こうした機能が備わっていれば十分とのご意見も頂いており、潜在的な需要を感じている」と話す。

52ポートのL2+スイッチ「FXC6552」。谷輪氏は「L2+スイッチは28ポートのモデルもご用意しているが、52ポートのモデルのお引き合いの方が多い。L3スイッチも含め、以前と比べて多ポート製品の需要の高まりが顕著だと感じている」と話す。

他社との協業による防災ソリューションの提案

 FXCは今後の展望について、PoEスイッチのラインナップ強化や、他社との協業によるソリューション提案を考えているという。FXC 執行役員の亀野昌志氏は「弊社製品でコアのスイッチからエッジのワイヤレスまでの伝送機器をご提供できるほか、KEMP社のロードバランサーといったパートナー企業の製品も併せたネットワーク構築のご提案もできる。今後は機器単体のご提案だけではなく、複数のネットワーク機器を組み合わせたソリューションの提案力を強化して、地方自治体様が取り組む防災やセキュリティのお役に立ちたいと考えている。弊社は今まで防災専門で取り組んできたわけではないので、現在、この分野を得意とする企業との協力体制を進めている状況だ」と話している。

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