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全ての通信Layerを支える物理層やL2伝送装置のトレンド~Interop Tokyo2016 Preview~(6)

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パンドウイットコーポレーション日本支社

 同社は昨年のInterop Tokyoで、ネットワーク配線を管理、運用する技術といったネットワークを使う側の視点に立ったノウハウを紹介する形式で展示。物理層の運用を改善する便利なツール、また物理層をどう構築していくべきかというノウハウをチップス集も交えて分かり易く説明したことから、多くの来場者の注目を集めた。
 今年もその流れを踏襲し、「簡単なテーマで物理層をわかりやすく説明する」をコンセプトに、「メカラウロコ!超時短構築」、「簡単運用!障害撲滅」、「これでカンペキ!セキュリティ対策」の3つのテーマに分けて実践的な解決策を解説する。前回よりも幅広いユーザ層をターゲットにするとのことで、パンドウイットコーポレーション日本支社 マーケティングマネージャーの土橋淳氏は「普段見過ごされがちな物理層には非常に重要なポイントが有る。体験コーナーを設けて分かり易くご説明するので、実際の体験を通じて、より物理層に興味をお持ち頂ければと思う」と話している。
 また、今年5月に発表された日東工業社との協業で話題の、ネットワーク専用キャビネットの新製品が初めて展示される。

必要な時にユーザ自身でネットワークを構築

 日本における物理ネットワークインフラの構築は、外部の専門業者に発注するのが通例だ。しかしながらファイバ配線など一部のネットワーク部材ではユーザ自身の手で構築できるような製品ラインナップが拡充しており、海外ではユーザ自身が必要なタイミングで構築するケースが増えている。「メカラウロコ!超時短構築」ではそうした製品が紹介され、体験コーナーで実際に体験することができるという。パンドウイットコーポレーション日本支社 エンタープライズ&データセンターBU EDI営業 テリトリーアカウントマネージャーの宮坂直人氏は「例えばデータセンタは規模が大きくなるにつれてラック間のファイバ接続が増える。そこに対して融着、工事を専門業者が行なうことが主流だと思うが、ユーザ自身によるタイムリーな構築というニーズに対応できる製品もご用意しているので、それをご紹介する」と話す。

40GbE To 10GbEの光ファイバカセットやMPOパッチコード

40GbE To 10GbEの光ファイバカセット

40GbE To 10GbEの光ファイバカセット

 ケーブルやコネクタの寿命は機器よりも長いことから、物理インフラを設計する際に将来的な機器のアップグレードに対応できる配線にしておくと、工期短縮とコスト削減することができる。こうした将来対応の観点から需要が伸びているのが、40G/100Gを見据えたMPOコネクタによる先行配線だ。
 パンドウイットはそうした配線に役立つ製品として、40GBASE-SR4(QSFP+) ⇔ 10GBASE-SR(SFP+)接続用にデザインされたLCデュプレックスカセット「Quicknet™」を扱っている。 宮坂氏は「体験コーナーでは、MPOのプラグを持ったケーブルに、このカセットを使い“プラグアンドプレイ”で簡単に構築できる環境をご提供する」と話している。
 また同社のMPOパッチコード「PanMPO™」は極性変換、ピンあり・ピンなし変換がフィールドで可能なので、10Gから40Gへネットワーク構成を変更する際も、現行の配線を活用できる。

ネットワークの運用が便利になる各種ツールを展示

 昨年の展示に近いのが「簡単運用!障害撲滅」をテーマとした部分で、運用を便利にするツールを各種紹介する。
 パンドウイットのオフィスには、機器やケーブルが実装されたラックが設置された「カスタマーブリーフィングセンター(CBC)」が設けられており、運用の改善を体感できる場として注目されている。「Best Fit Cabling」と銘打たれた、各種運用術を紹介するコーナーも設けられており、そうした今すぐ役立つノウハウがブースでも紹介される。

配線管理の効率化を実現する細径Cat.6Aケーブル
 宮坂氏が「情報システム部門の方々から反響が多い製品だ」と話すのは、同社が昨年リリースした細径のCat.6Aケーブルだ。これは市場でも珍しい28AWGの細系UTPパッチコードで、高密度の配線でもボリュームを抑えることができる。細径であることはエアフローを改善する効果もあるので、熱暴走によるトラブルや、空調などランニングコストの低減にも役立つ。柔らかく、曲げ半径も小さいので、取り回しも容易だ。宮坂氏は「データセンタ市場では昨年辺りから10Gポートを持ったサーバが多く出始めているので、Cat.6A配線の需要が高まっている。

回転ラベルによりケーブルの識別を便利に
 同社は、配線したケーブルの識別に便利なラベルを提供している。ラベルの巻き付け後に回転とスライドを可能にしたことから、見やすい向きや位置に調整してラベル表記を確認できると高い評価を得ている。特に高密度配線でのケーブル表示ケーブル識別に便利な製品だ。両端加工済みのケーブルにも自由に取り付けることができる。

機器やポートの損傷を防止する分離機能付きアダプタ

ブレイクアウェイアダプタ

ブレイクアウェイアダプタ

 6月1日に発売された新製品「ブレイクアウェイアダプタ」は、機器やポートの損傷を防止する“分離機能”を備えた製品。標準的なパッチコードの接続時に、強く引っ張られると自動的に分離する仕組みで、接続先の機器やポートの損傷を防止する。
 Cat.6A UTP 細径タイプ(26AWG)のツイストペア撚り線 CM ケーブル(AX テープテクノロジー使用)、高性能な RJ45 モジュラープラグ、および取外可能な RJ45 モジュラージャックで構成。カテゴリ6A のすべての要件に対応し、Cat.5e、6、6A UTP パッチコードでも使用可能だ。
 延長を最小限にとどめるコンパクトなサイズで、繰り返して使用することができる。

簡単な工夫で物理セキュリティが格段に向上

 昨年のネットワーク市場におけるキーワードの1つは、マイナンバー需要のセキュリティだろう。「これでカンペキ!セキュリティ対策」では、ネットワークのセキュリティをより強固にする、物理インフラでのセキュリティツールが紹介される。
 宮坂氏は「例えば物理ポートのセキュリティを考えた時、意図しないインターネットへの接続や、人為的なミスによる誤接続などのトラブルも考えられる」と警鐘を鳴らす。身近ゆえに見落としやすい物理層のセキュリティは、簡単な工夫で堅牢性を高めることができる。高額なセキュリティソフトを無駄にしないためにも、物理層のセキュリティは意識したほうが良いだろう。

USBポートブロック

USBポートブロック

ポートやジャックをブロック
 マイナンバー関連のセキュリティでは、USBポートやモジュラージャックをブロックする製品に反響があったという。
 USBポートブロックでは、鍵を使わなければ外れないカバーや、一度取り付けたら外れない恒久タイプのカバーを用意している。モジュラージャックガードはRJ45ジャックの寸法規格に適合していれば、ポートを塞いで使えなくできる。
 他にも、同じ色のジャックとパッチコード同士でないと接続できない製品も提供している。

日東工業と共同開発したネットワークラックを初展示

 パンドウイットは今年5月、日東工業とデータセンタやサーバルームのネットワークインフラ構築分野で業務提携することを発表しており、その第一弾として、日本市場向けの新しいネットワークラックが開発された。製品ブランドは「NITTO KOGYO Powered by PANDUIT」で、パンドウイットが世界のデータセンタ市場で培ったユニークなノウハウと、日本のラック市場におけるリーディングカンパニーである日東工業が持つ高い技術力を併せ持つ製品となる。
 日東工業は、災害で観測された地震波の再現や模擬的な地震波形(各種耐震試験規格)の加震が可能な設備を有しており、災害に強いラックの開発には定評のある企業だ。宮坂氏は「日本市場では耐震性や納期も重視されるので、日東工業との提携で、よりお客様にご満足頂けるご提案が出来るようになる」と話す。
 ブースでは機器を実装した実際の配線環境をイメージしてラックを展示。また、同社の向かいのブースでは日東工業もラックを展示し、ラック自体の構造も詳しく見ることができるほか、ShowNetでも基幹のネットワーク用に多数のラックが使用されている。

「NITTO KOGYO Powered by PANDUIT」ブランドのネットワークラック

「NITTO KOGYO Powered by PANDUIT」ブランドのネットワークラック

掲載出展社(50音順)

アンリツ
FXC
データコントロルズ
原田産業
フルーク・ネットワークス
丸文

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