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光アクセス回線故障修理支援ツールの最新シリーズ「LBT-103」販売開始【正電成和】

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タッチパネル採用やスマホ遠隔操作など機能性向上、小型化で従来比1/2 に

LBT-103製品外観

 古河電工グループの正電成和は5月18日、光アクセス回線の故障修理支援ツールであるLBTシリーズの新製品「LBT-103」の販売を開始した。

 「LBT-103」はLBTシリーズの第三世代となり、前シリーズ「LBT-102」の高機能性を維持したまま、タッチパネル採用やバッテリ強化による10時間駆動など、機能性が向上した。また従来製品の2分の1と大幅な小型化に成功し、さらに使いやすくなった。

背景

LBT-103 測定結果表示例(MAP画面)

 個人ユーザのSNS・動画配信などの利用と5Gサービスの普及による通信容量の増加に伴い、光アクセス回線の利用量増大とともに光アクセス回線の故障修理の需要は今後さらに増すことが見込まれる。光アクセス回線の故障修理を効率的に行うためには、他の回線に影響することなく、ユーザ宅内側から故障位置を探索する必要がある。この場合、汎用のOTDRをそのまま使用することはできず、故障修理に対応した専用のOTDRが必要だ。

 同社が提供するLBTシリーズは、波長1610nmの光源を使用しており、波長選択ターミネーション(1650nm)や映像配信サービス・CATV(1550nm)等への干渉なく、ユーザ宅内側から試験することができる。また、背景光カットフィルタを内蔵しており、他の回線の通信光(1310/1490/1550nm)の影響を受けずに故障探索をすることが可能だ。同社は「これらの基本性能に加え、現場での作業性を考慮した機能を備えており、国内光アクセス回線の故障修理支援ツールとしてご好評をいただいている。このたびの『LBT-103』の提供開始により、光アクセス回線の故障修理の作業負荷を軽減し、電気通信事業者様、光回線工事業者様の生産性向上を支援していく」としている。

特長

LBT-103 光パワーメータ表示画面

小型化で従来比1/2サイズを実現:前シリーズ「LBT-102」の2分の1まで小型化し、現場での利用や持ち運びがさらに便利になった。高機能性は変わらず、光アクセス回線の故障修理で必要な、OTDR、光パワーメータ、対照光源の機能を同一ポートで利用できる。

タッチパネルを採用し操作性が向上:新たにタッチパネルを採用。使いやすいシンプルな画面はそのままに、直感的な操作が可能となり、ワンタッチでデータ保存ができるようになった。

バッテリ強化により駆動時間が10時間に拡大、USB給電も可能:バッテリ容量を増やし、駆動時間が従来の6時間から10時間に大幅に拡大した。また、新たにUSB(Type-C)給電を採用し、ポータブル利用での利便性が向上した。

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