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メラノックスのEthernetスイッチでCumulus Linuxをサポート

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 データセンタにおけるサーバやストレージシステム向けにエンドトゥエンドのインターコネクトソリューションを提供するメラノックステクノロジーズは4月7日、10/25、40/50および100ギガビットEthernetスイッチSpectrumでCumulus® Linux®をサポートしたことを発表した。Cumulus Linuxがサポートされたことで、クラス最高レベルのネットワークオペレーティングシステム(NOS)を活用し、トップクラスのハイパフォーマンスを実現するEthernetスイッチプラットフォームが提供されることになる。サードパーティ製NOSソリューションが利用可能となったことで、Open Ethernetイニシアチブの基盤が確立されるとともに、ユーザは自由にNOSを選択することが可能となる。

10、25、40、50および100ギガビット/秒のOpen Ethernetプラットフォーム向けにネットワークオペレーティングシステムの選択肢を拡張

 メラノックステクノロジーズ社Ethernetスイッチセールス担当副社長のアミット・カッツ氏は「Cumulus Linuxがサポートされたことで、お客様は市場でもっとも先進的なLinux NOSを選択可能になる」とし、「メラノックスは、当社のEthernetスイッチプラットフォームにより、今後もこれまでにない予測可能なパフォーマンス、パケットパフォーマンスおよびウェブスケールの優れたIT効率がもたらされることを確信している」とコメントを出している。
 より迅速なイノベーションを実現するとともに、ベンダロックインを回避するために、大規模な先進のウェブスケール企業の多くは、閉鎖的な独自仕様のブラックボックス型スイッチの利用を拒んできた。このような大規模データセンタにおける先例に倣い、標準的な規模の企業でもこのアーキテクチャを模範として、オープンで非集約型のスイッチの採用が進んでおり、ハードウェアおよびソフトウェアコンポーネントを個別に選択可能となっている。このオープンなネットワーキングプラットフォームにより、ユーザは最善のコンポーネントの組み合わせを選択し、自社ビジネスのニーズにあわせてデータセンタの最適化と自動化することが可能になる。十分な検証を実施し統合されたSpectrumスイッチおよびCumulus Linuxは、このような俊敏性をもたらす理想的な組み合わせとなり、企業をこれまでの制約から解放するとともに、データセンタインフラストラクチャの革新、効率化および自動化のスピードの向上と改善を実現するオープンなネットワーキングプラットフォームが提供される。
 
 メラノックスは、オープンネットワーキングの採用および企業の変革を推進し、ウェブスケールの優れたIT効率の実現を支援している。メラノックスおよびCumulus NetworksのパートナーシップはOpen Ethernetイニシアチブが具現化したものであると同時に、Open Compute Project(OCP)、Switch Abstraction Interface(SAI)、Linux SwitchdevならびにOpen Network Install Environment(ONIE)への貢献からも明らかなように、オープンネットワーキングに対する両社の長期にわたるコミットメントが促進される。さらに、メラノックスは10/25、40/50および100ギガビット/秒のEthernetスイッチおよびOCPアダプタのデザインという複合的な貢献も行なっている。
 
 Cumulus Networks社CEO兼共同創設者のJRリバース氏は「メラノックス社は、業界がオープンなソリューションへと移行を続けるに伴う大きなビジネスチャンスを十分に活かすことのできる独自のポジションにある」とし、「パフォーマンス重視というこれまでにないバリューを提供し、Open Ethernetイニシアチブおよび大規模な顧客ベースを持つメラノックスと連携することで、Cumulusは新たな市場へと進出するとともにお客様のウェブITへの移行を促進することが可能になる。オープンであることは、現代のインフラストラクチャ構築におけるあらゆるレベルで業界標準になろうとしている。エコシステムの活性化によって、お客様はビジネスを成功させることが可能になる。これは、最高の条件の下で最高のテクノロジーを選択できることに起因するものだ」とコメントを出している。
 また、 Cloudalize社CEOベニー・ウィレン氏は「Cloudalize社は、当社の多様なパートナー企業が顧客に提供するクラウドソリューション向けにGPU Desktop as a Service(GDaaS)プラットフォームを提供しており、自社のネットワーキング設備においては優れたパフォーマンス、予測可能性およびビジネスグレードのコントロール機能を必要としている」とし、「ハイパフォーマンスネットワーキングに対して、サーバと同様の容易さでプロビジョニングできることを求めていた当社は、メラノックスのEthernetスイッチで稼働するCumulus Linuxという形のオープンなソリューションに目を向けた。Cumulus Linuxを利用することで、当社の数多くのサーバツールを活用してネットワークのオーケストレーションおよび監視を自動化することができた。またメラノックスのEthernetスイッチによって、パケットロスを懸念することなくCloudalizeが要求する高いレベルの予測可能なパフォーマンスを達成することが可能になる」とコメントを出している。

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