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つくばフォーラム2017Preview【協和エクシオ】

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 作業者一人ひとりのバイタルデータと過去のヒヤリハット事象の記録を基に具体的な注意喚起を実現するシステムを展示。また、IoT時代のメッシュネットワークとして注目されているBluetooth meshを採用した次世代ビーコンのソリューションも提案される。その他、器工具の改善類も紹介される。

作業事故防止に役立つクラウドシステムや、次世代ビーコンによる工事不要のBLEネットワーク

工事作業者を見守り、安全や健康管理をサポート

作業に影響しないリストバンド型のセンサ。

 「あるある君 作業者見守りシステム」は、作業者一人ひとりのバイタルデータを収集し、作業環境の状況、過去のヒヤリハット事象の記録などを総合的に判断・管理することで、事故防止の向上や、作業実施の円滑化を実現するシステム。注意喚起のメッセージは作業者自身、作業リーダ(班長)、施工管理デスクなどの役割に応じた別々の内容が送られるので、画一的な注意喚起よりも事故を減らす効果が見込める。
作業者のバイタルデータはリストバンド型のセンサでリアルタイムに収集し、心拍、心電図といった情報を分析することで、疲労度、ストレス度を判定している。同社は「弊社では過去のヒヤリハット情報をデータベース化しており、ヒヤリハットが発生した際の作業内容、年齢、経験年数、時刻、天候、疲労度といった事例を数多く共有している。こうしたデータベースとバイタルデータを連携させることにより、同じような状況になった際に具体的な注意喚起をすることができる」と説明している。
今後の展開について同社は「ヒヤリハット情報のデータベースを活用するトライアルとして、これから実際の現場で導入していく予定」と話している。

IoTに最適なBLEメッシュネットワーク「EXBeacon Platform」

 「EXBeacon Platform」は、IoT時代のメッシュネットワークとして注目されているBluetooth mesh技術を採用した次世代ビーコンのソリューション。様々な屋内空間の位置測位、センサーネットワークの構築を容易に行うことができる。
 次世代ビーコン「EXBeacon」は、独立して電波を発信していた従来型ビーコンと違い、相互通信を行う機能を持つので、ビーコンのみでネットワークを形成でき、基本的に工事が不要だ。電源コードおよび電池に対応しているので、電源の確保が難しい屋外での使用や、電源工事を省くこともできる。同社は「BLE(Bluetooth Low Energy)により省電力化を実現しているので、従来の方式と比べて電池が長く持つ。また、各ビーコン同士がお互いの電池残量を監視するので、メンテナンスも効率が良い。小型の端末なので、設置するだけでなく、ストラップやヘルメットに取り付けて従業員の位置情報を把握することも可能だ」と説明している。
 ビーコンの遠隔監視やIoT機器への指示など、これまでのビーコンでは実現が難しかった機能も加わっているので、オフィス、工場、建設工事現場、福祉の現場など、様々なシーンでのサービス創造が期待できる。同社は「使い方は様々で、例えば観光地ではスマートフォンを近づけると広告や情報を表示させることができる。オフィスや工場、屋外の作業では、人やモノの位置情報を把握することや、各種センサと組み合わせて温湿度を細かく把握できる。いろいろな分野からお引き合いを頂いているソリューションだ」と話している。

協和エクシオグループのシステムインテグレーション技術と全国施工ネットワークを融合させ、新たなサービスを提供していく予定だという。

特集目次

小林所長インタビュー
展示会概要
展示会場の見どころ
「テーパーダイア鉄蓋」を開発【NTT】

出展社ピックアップ

アンリツ
Viaviソリューションズ(旧JDSU)
NEC
NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)
FXC
協和エクシオ
三和電気工業
住友電気工業
日本コムシス
原田産業
フジクラ
丸文
三喜
三菱電機
横河計測(旧社名:横河メータ&インスツルメンツ)