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ローデ・シュワルツが、自動車産業やIoT、教育分野に向けて、経済性に優れたベクトル信号発生器を発売

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 ローデ・シュワルツは7月22日(ミュンヘン)、新しいベクトル信号発生器R&S SMCV100Bを発売したことを発表した。(抄訳は8月10日に日本法人が発表)
 同製品は、自動車産業や放送業界、ナビゲーション分野、ワイヤレス通信などのアプリケーションで活用できる。複数の規格に対応した初めての商用プラットフォームであり、キーコードによるオプションで全ての構成が行える。このベクトル信号発生器は、研究開発から生産現場まで、多数のアプリケーションに最適だ。たとえ、様々な技術が複合的に利用されている場合でも、それぞれの特殊なアプリケーション仕様に完全に適応できる。

R&S SMCV100B

 R&S SMCV100Bは、FR1周波数域を7.125GHzまで拡張した5G NRに対応する初めてのエコノミークラスの信号発生器であり、モバイル通信アプリケーションに最適だ。さらにR&S WinIQSIM2シミュレーション・ソフトウェアも利用できる。このソフトウェアは、IoTやWi-Fi(802.11xx)などの数多くの規格を含め、一般的なすべてのセルラー回線やワイヤレス接続規格に対応している。合わせて30種以上の規格が利用できるうえ、任意波形の信号発生器としてユーザ定義信号も出力可能だ。

 自動車産業では、車載無線システムやGNSSナビゲーション装置の最終工程検査にR&S SMCV100Bを活用できる。伝送規格として、モバイル通信やワイヤレス通信、ナビゲーション通信の規格を組み合わせることが可能。合否テストに対しては、この信号発生器によって測位衛星1基にあたるGPS、 GLONASS、Galileo、BeiDou信号を出力可能だ。また、任意の衛星位置に対する機能試験に対しては、事前に定義した一定時間のI/Qシーケンスを出力することができる。広範なアプリケーションへの対応にも1台の装置しか必要としないので、その柔軟性から、生産ラインの他のタスクへいつでも転用できる。これにより、準備しておくべき予備ユニットの台数が最小限で済み、生産ラインのダウンタイムも大幅に削減可能となる。

 世界中で使用されている放送規格に対応したFPGAベースのリアルタイム符号化機能も利用可能だ。R&S SMCV100Bは、アナログおよびデジタル無線規格のほか、第2および第3世代の地上デジタル放送と衛生放送規格に対応している。DVB-T2とDVB-S2X規格に加えて、ATSC 3.0規格をサポートする経済性に優れた初めてのプラットフォームとなっている。

 さらにR&S SMCV100Bは最新のダイレクトRFコンセプトを用いて、最高周波数2.5 GHzの出力信号を生成する。I/Q変調とRF信号の生成をデジタル領域で行うことが可能であり、実質的にI/Qインバランスによる誤差と、従来のアナログI/Q変調器で一般的にみられるLOリークを排除できる。このような新しいコンセプトにより、信号発生器としてのSSB位相雑音特性が非常に優れたものとなった。なお、周波数2.5GHz以上の信号生成には、アナログ混合コンセプトを利用する。

 また、高性能なLinuxベースのプラットフォームとして、ソフトウェア・オプションによる完全な拡張性を備えている。すべてのオプションは、信号発生器のファームウェアに組み込まれており、必要に応じてオプション・キーによるアクティブ化が可能だ。たとえば、最大6GHzないし7.125GHzへの周波数拡張、RF変調帯域幅の250MHzへの拡大、RF出力パワーを23dBmへ強化、最大60MHz (75Msymbol/s)のRF帯域幅による波形ストリーミングなどのオプションがある。さらにARB発生器としてのメモリ長も64 Mサンプルから1Gサンプルへと拡張可能だ。

 R&S SMCV100Bは汎用な装置として、自動車産業などの生産ラインに加え、大学を始めとする教育現場のあらゆる研究室でも使用できる。その静音な冷却コンセプトとコンパクトな外形から、研究室の実験台へ置くのにも最適だ。

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