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「通信・放送Week 2021」出展製品Preview【ハイテック】

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多心コネクタ向け測定ソリューションと各種光学測定器

 北米のGAFA系は、コロナ禍においても変わらずHSDC建設に積極的だ。DCに必須の高密度多心コネクタソリューション各種測定で名高いJGR Optics社(カナダ)の製品群は、ハイテック取扱品の中でも売上げ好調を継続している。今年のFOEにおいても、ハイテックはJGRと共同出展を行う。また、国内では国家プロジェクトも動いており、Luna Innovations社(アメリカ)の光リフレクトメータや光コンポーネントアナライザもそれに伴い売上げを伸ばしているという。今年のハイテックブースでは、JGRの新製品やLUNAのリフレクトメータなど売れ筋の製品を中心に、ハイエンドから現場向けまでの広範な機器・測定ソリューションをアピールしてゆく。

Lunaの光リフレクトメータ

 Lunaの製品群の中でも、光コンポーネントアナライザ「LUNA6415」と光リフレクトメータ「OBR4600」は売れ筋で、両製品はハイテックブースでもメインの商材として紹介される。光コンポーネントアナライザ「LUNA6415」はIL/RLの波長解析、20μmの高分解能サンプリング、自動反射箇所検知、周波数軸/トランスミッションでの解析が可能。パッシヴ光デバイスはもちろん、シリコンフォトニクス向け高集積化デバイス測定にも最適だ。Lunaの測定ソリューションは至ってシンプルで、チューナブルレーザ等のソースを使用せず、直接DUT(測定対象)と繋ぐだけ。反射モードと透過モードを、目的に応じて各々波長解析とタイムドメイン解析の両面から測定を可能にする。シングルスキャンは160msで、透過損失測定はNIST準拠で高確度(±0.2dB)かつ高ダイナミックレンジ(70dB)。
 光リフレクトメータ「OBR4600」は、30m長で10µmの高分解能特化型製品。ガスセル搭載で校正不要なので、使い勝手に優れた一品だ。「LUNA6415」同様に、シリコンフォトニクス集積チップからファイバネットワークの故障位置検出まで用途は広い。一昨年リリースした「OBR6200」シリーズはポータブルタイプ。C Band対応の測定最長距離100mで、フィールドにおけるファイバ破断位置特定からデータセンタの光インタコネクトのファイバ長等を確認出来る。
 同社の新製品は光ベクトルアナライザ「OVA5100」で、前機種「OVA5000」がコンパクトになった後継機だ。コンポーネントベンダや開発現場に向けた製品で、C Band及びL Band対応となっており、O Band対応は別機「OVA5113」。同機には波長光源が搭載されており、1回の掃引で光の各種パラメータ(IL,PDL,CD,PMD,GD等)が測定可能で、コストパフォーマンスにも優れている。ハイテックブース内では、デモ機による動態展示を行う予定だ。

多心コネクタベンダ向けの定番JGR Optics

 JGRの新製品は、光トランシーバやコンポーネントの評価に最適な可変反射器「OB1」と偏波依存損失測定器「PDL1」。「OB1」は、競合他社の同種機が生産中止になったこともあり、引き合いが増えているようだ。PDL及びILを測定する「PDL1」は「PDL5」の後継機で、ディスプレイをタッチパネル対応にして測定速度も向上、ディテクタアダプタをスライド式に変更したので一連の工程がよりスムースになった。
 また、拡大するデータコム向け多心コネクタ(MPO/MTP等)製造向けに、OTDRベースのケーブルアセンブリシステム「RL1」、光スイッチ「SX1」、極性試験機「PT1」等も併せブースで紹介予定。
 各社生産規模を拡大している昨今、一括で複数機器の制御を可能にすることで高効率生産性を実現できる点は、客先からの評価も高いようだ。さらに、近年では、人工のかかる検査工程の省力化を図るべくロボット操作による検査機操作が徐々に進みつつあるが、そのような現状に合わせてディテクタアダプタもスライド式になっている。同社の一連の製品群は、遠隔操作や自動測定をも視野に入れた将来のスマートファクトリー対応をも可能にする次世代測定ソリューションだ。

製品外観。

400Gから現場の端面検査まで

 SUMIX社(アメリカ)のMPO端面検査プローブ「SMX-Manta」も展示予定。競合他社も同様の検査機をラインナップしているが、ガイドピンやピンホールまで確認できるのはSUMIX社の製品のみ。また、一回(一画面)で最大72心まで確認できるので、検査時間が他社製品より速いのがアドバンテージだ。ブースでは、干渉計も展示予定。
 Discovery Semiconductor社(アメリカ)の新製品400G超高速InGaAsリニア光レシーバ「DSC-R421 Lab Buddy style」は、最大56Gbaudシンボルレートに対応。1310nm & 1550nm対応だが、Super C Band対応用にハイテックより任意波形可変フィルタ及び光アンプも提供可能。
 さらに、映像システム・コンポーネントベンダ向けには、大手CATV及び放送機器ベンダに実績のあるOPTOWAYのLD/PDも紹介予定。

特集目次

「通信・放送Week 2021」開催直前 主催者インタビュー

光通信技術展 セミナー企画委員インタビュー

「通信・放送Week 2021」出展製品Preview

アダマンド並木精密宝石
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NTTアドバンステクノロジ
精工技研
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・ハイテック
パンドウイットコーポレーション
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以下、後日更新