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「通信・放送Week 2021」出展製品Preview【精工技研】

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売れ行きの好調な同社オリジナルのLCユニブーツコネクタや、DEEP LEARNINGにより判定精度を改善する光コネクタ端面顕微鏡

挿抜や極性変換が好評な独自機構のLC ユニブーツコネクタ

 同社オリジナルのLCユニブーツコネクタ「Intelli-Cross Pro」は、容易にコネクタ極性の左右切替が可能で、特殊な工具も必要ない。PC研磨はもちろんAPC研磨にも適応している。また、スリムでフラットなコネクタデザインによる超高密度装着を実現。φ2mm、3mmケーブルにも対応。
 「発売して一年が経ち、シリーズ累積の販売台数は約200万個とワールドワイドで実績が増えており、今後さらなる販売拡大が期待できる。需要の傾向としては、海外はコネクタ単品販売を中心にOM4やOM5用途も増加している。APC研磨用も堅実に推移している。国内需要では比較的にパッチコード需要が多く、これまで2本だったケーブルが1本で済むことで配線が50%削減できる点や、独自機構により挿抜や極性変換が簡単である点が特にご評価いただいている」(同社)。
 挿抜は高密度実装時を想定した工夫がされており、コネクタの左右が塞がっている場合は上部ラッチで抜く、上下が塞がっている場合は側面グリップのサイドバックで抜くことができるので、限られたスペースでも効率良く作業ができる。また、上下左右が塞がっている場合でも、オプションツールのタブを取り付けて挿抜することもできるので、ユーザは自由なレイアウトで高密度実装が可能だ。
 極性変換は、コネクタ内部にギアを組み込んだことで変換動作のシンプル化に成功している。1つのプラグを回転させると、もう片方のプラグも“連動して同方向に回転”をするので、コネクタを分解することなく変換が完了する。「この製品の極性変換はわずか数秒ほどで済むので、お客様から従来品と比べて大幅な時間短縮になったとご好評いただいている」(同社)

「Intelli-Cross PRO」を高密度に実装した様子。突起を省いたデザインにより、整然とした美しい外観となる。

繊細な加圧調整を実現した光コネクタ研磨機

 SFP-560Aシリーズは、固定された研磨ホルダに対して平行度を保ちながら、ターンテーブルより繊細に加圧を行う「DPC圧力制御技術」(DPCモード)を搭載した、量産用研磨機。DPCモードの繊細な加圧調整により、多心MTフェルールについても、単心コネクタの研磨と同様の感覚で接着剤除去から研磨を行うことができる。「新モデルの一つであるSFP-560A2Cはオートクランプ方式を採用しており、更なる自動化をご提案している」(同社)。

ワンレバーMT研磨ホルダ

 MTフェルールの取り付けがワンタッチ操作でトルクドライバも不要だ。SFPシリーズ用に加え、OFL-15A用もリリースしている。

DEEP LEARNING採用の光コネクタ端面顕微鏡

 DATA PIXEL社のDSCOPEは光コネクタ端面を高速リアルタイムで自動検査できる量産用の光ファイバ端面顕微鏡。多心コネクタ量産用のDSCOPE-MTもあり、最大64心までの多心コネクタの端面を高速(約5秒:12心/24心)で自動検査できる。どちらも国際規格に基づいた自動検査が可能だ( IEC 61300-3-35対応)。
 これまで自動検査の課題として、不適格なものが合格しないよう合否基準が厳しく、実用に耐えうる製品も不合格になるケースがあった。そこで同製品ではAI/DEEP LEARNING(深層学習)で最適化されたソフトウェアを採用することで判定の精度を高めているので、ユーザは本来の歩留まりに向けた改善ができる。判定基準の学習はメーカ側が実施・精査して配信するので、ユーザPC内で勝手に学習して判定基準に影響を与えることは無い。このソフトウェアは無償で付属。既に学習済みの事例としては、飽和した明るいコア、部分的に満たされたクラッド、曲げに強いファイバクラッドなどがある。

高精度オートキャリブレーションの端面検査・端面形状測定器

 DATA PIXEL社のDAISI-V3は、光コネクタ端面の傷汚れの検査と、三次元の形状測定を同時に行うことのできる、端面検査・端面形状測定器。高精度のオートキャリブレーション、オートフォーカスによる使い勝手の良さと再現性の高さが特長だ。オプションでDSCOPEと同等の解像度の端面の傷、汚れの検査機能追加も可能(前述のAI/DEEP LEARNING対応)。

5G:28GHz帯の光電界センサ

 5G:28GHz帯に特化した光電界センサ。電気光学効果を利用した非金属製センサヘッドによって測定機とグラウンドを分離した正確な電界測定を可能にする。等電界平面の分布確認やアンテナ評価、データ伝送なども可能だ。

GNSS光伝送ユニット

 GNSS信号を光伝送するという新しいコンセプトの光伝送装置。同軸ケーブルを必要としないため、特別な工事を伴うことなく既設の光ファイバでGNSS信号の伝送が可能だ。

特集目次

「通信・放送Week 2021」開催直前 主催者インタビュー

光通信技術展 セミナー企画委員インタビュー

「通信・放送Week 2021」出展製品Preview

アダマンド並木精密宝石
EXFO Japan
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・精工技研
センコーアドバンス
ハイテック
パンドウイットコーポレーション
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以下、後日更新