光通信、映像伝送ビジネスの実務者向け専門情報サイト

光通信ビジネスの実務者向け専門誌 - オプトコム

有料会員様向けコンテンツ

「通信・放送Week 2021」出展製品Preview【アダマンド並木精密宝石】

期間限定無料公開 有料

各種精密光部品と部品組立までの一貫サービスを提案

 光レセプタクル・モジュール等の精密光部品ベンダであるアダマンド並木精密宝石は、その設計・試作から量産、試験まで請け負うことが可能。コネクタ組み立てやレンズドファイバ加工、ファイバアレイ製造も手がけており、特に2Dファイバアレイは多チャンネルの大規模スイッチ切替を実現するための接続デバイスとして有用。
 今年のFOEでは、精密部品各種に加えて、高い加工技術による部品結合や組立までも一気通貫のサービスとして提供していくことを強くアピールする。

特殊セラミックフェルール

 同社はジルコニアフェルールの製造も行っているが、同社が提案するのは精密な加工技術をベースとする付加価値を載せた特殊セラミックフェルールだ。通常円形のファイバを通す穴部分の形状を、ヘキサゴン(六角形)やスクエア(正方形)、Dカット、或いは複数穴など様々な加工を施している。ヘキサゴンやスクエアは6心や4心など、これらはいずれも複数ファイバの固定を目的としている。また穴径も40µmから500µmまで対応しており、従来は500µmはハイパワー向けやマルチコア向け、40~80µm径は医療向けや測定器向けで採用されてきたが、最近では通信向けでも80µmのニーズが生じてきている。

Co-Packagingへ向けた部品及び結合サービス

 伝送容量の増大に伴ってPluggableからCo-Packagingへの移管が業界の話題として取り沙汰されるが、アダマンドはCo-Packagingへ向けた種々のコンポーネント・モジュール類をラインナップしている。レンズドファイバアレイを含む各種ファイバアレイや導波路という部品から、導波路とアレイを結合する調心組立のサービス提供まで行うことが出来る。同社では「最近のコンポーネント加工現場ではカップリングや結合のニーズが高いが、弊社で従来から行ってはいても、あまり表立ってはアピールしてこなかった。今後は、部品単位の製品紹介のみならず、部品から結合までのサービスもワンストップで提供できることをアピールしていきたい。ユーザは海外が多いが、試作依頼まで含めると国内からも広く引き合いを頂いている」と述べている。
 2Dファイバ/コリメータアレイは、スクエア状にファイバを配列したアセンブリ品。例えば8心テープ×20列や20心×20心、或いはコリメータレンズを取り付けるなどユーザニーズに適応させてアセンブリ出来る。また、MEMSスイッチやMEMSミラーベースのコンパクトVOAも同社が地道に取り組んでいる製品。同社のMEMSスイッチは≦1msの高速スイッチングに対応可能で、 小型部品でありながら7億回以上の使用にも耐え得るほど長寿命で繰り返し安定性も非常に高い。スイッチのチャンネル数は1×2,1×16の他、今後は32chや64chをリリース予定。MEMS光スイッチの国内サプライヤは、今や同社の他には皆無に等しい。MEMSなどのシリコン系部品は近年の調達リスクの高さゆえ、優れた加工技術のもと国内で生産可能な同社へ長期の取引を依頼するユーザも多いようだ。

2Dファイバ/コリメータアレイ

光インタコネクト製品各種

 同社では、光インタコネクト製品として多くのファイバ加工品も提供している。ファイバ先端の様々な形状の加工やメタライズ等のバリエーションも付けたレンズドファイバの他、ファイバの斜め研磨やベンディングファイバもシリコンフォトニクス等の結合部分ではよく用いられる。また、コリメータレンズやフォーカサをファイバアレイに取り付けることでビーム特性を向上させることも可能。また、開発中ではあるが、ビームフォーミングによる自己形成導波路もブースで紹介予定。硬化に適した樹脂の材質や波長について、ブースで尋ねてみるのも良いだろう。IoTの普及に伴いセンサや無線モジュール等の低消費電力化のニーズが市場に広まっているが、一方で電池交換や充電等の電源をどのように長期間確保するかも課題となっている。同社は振動を電気エネルギーに変換する技術を活用し、自ら電気を作り出す振動発電デバイスの開発製造を行っている。電気も電池も配線もいらない無電源センシング技術でIoT市場の電力供給の課題解決に取り組んでおり、そのデモも行う予定。

特集目次

「通信・放送Week 2021」開催直前 主催者インタビュー

光通信技術展 セミナー企画委員インタビュー

「通信・放送Week 2021」出展製品Preview

・アダマンド並木精密宝石
NTTアドバンステクノロジ
精工技研
センコーアドバンス
ハイテック
パンドウイットコーポレーション
横河計測
以下、後日更新