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「通信・放送Week 2021」出展製品Preview【NTTアドバンステクノロジ】

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端面非接触のMPOコネクタ極性テスタ

 同社のMPOコネクタ極性テスタは、ファイバ同士を物理的に接触させない形で検査ができるので、検査対象のファイバ端面を傷つける心配をすることなく、多チャンネルシステムの正常動作や出荷検査を実施できる。
 検査時間はわずか50ms。検査対象を接続するだけで自動的に検査が開始されるため、作業者は一瞬で極性を確認できる。
 一般的なA/B/Cタイプの他、特殊な極性構成でもユーザによる設定で検査が可能になる。4種類のモジュール(2~16心、2~24心、2~32心、2~72心)に対応しているので、現在必要なモジュールだけを導入してコストを抑え、将来的に異なる心数を検査することになった場合はモジュール交換によるスムースな移行といったことも可能だ。なお、DCの高速化対応などで外形の新しいMPOコネクタが市場に登場しても、問題なく検査できる。
 同社はコネクタ製造に関わる研磨機、研磨フィルム、形状測定器、端面観察器、光学測定器を一通り揃えているので、ブースでは極性検査だけではなく様々な課題に対する相談ができるだろう。

MPOコネクタ極性テスタ

光コネクタ端面検査機の可搬型と据置型を豊富にラインアップ

 ブースでは光コネクタ端面検査機が幅広く紹介される。
 接続・保守現場作業向け可搬型では、機能を絞ったリーズナブルなモデルから、PC接続無しで合否判定までできるハイエンドモデル、そしてMT対応モデルなどがある。
 製造ライン向けの据置型では、頻繁な挿抜に最適なプラグ側の検査に特化したモデルや、用途に合わせて広視野/高倍率モデルが選択可能なモデル、オートフォーカス付モデルや多心検査用もラインアップしている。「据置型の中では多心向けの自動判定付きSmartCheckの実績が伸びているので、今回も積極的にご紹介する」(同社)

機器間の配線変更をリモート操作のロボットアームで自動化

 光配線切替ロボット「ROME」(Robotic Optical Management Engine)シリーズは、従来は人の手で行っていた機器間の光ケーブル配線切替をロボットアームによって行う、物理クロスコネクトスイッチ。機械による自動化により、労働生産性の向上や、誤挿抜といったヒューマンエラーの抑制を実現できるので、ラボ内のトポロジ変更、データセンタ内の配線切替などをスマートに運用できる。
 ロボットアームの動きはX軸とY軸で操作が可能で、1接続あたり15秒で済ませることができる。管理者がコントロールユニットから指示を出すことでロボットアームが稼働し、ケーブルの絡まらない整線を維持した配線切替を実行する。この指示はリモート操作ができるので、例えば遠方や夜間に作業者が現地に行かなくても配線切替や開通作業ができる。リモートワーク時代の業務と相性の良い製品と言えるだろう。
 配線切替の指示は権限を与えられたユーザしか実行できないので、セキュリティ性も高い。現在のケーブル接続状態や、切替の作業履歴を管理できるので、例えば過去の配線構成に戻すことも容易だ。
 ラボ用途では、ラボ管理ツールを組み合わせることにより試験自動化、管理工数の効率化、リソースの有効活用を図ることができるので、開発速度の向上と開発コストの削減に直結する。現在、キャリアやメーカーの検証環境での導入が増えている製品なので、今後こうした実績を基にキャリアグレードでの展開も期待できる。
 今年から提案を開始した新モデル「ROME mini」は、ポート数など機能の厳選やパネル配置の工夫により7RUの小型化を実現した製品。「従来モデルの場合、必要ラックサイズの点で既設の検証環境に組み込むことが難しいケースがあったことから、小型化した本モデルをご提案している。このサイズであれば、床下ラックなどにも適用できる。ポート数は従来モデルの512ポート(256接続)よりも抑えた192ポート(96接続)となっているが、ロボットアームなどの機構は同じだ」(同社)。なお、従来モデルにはポート単価が安いといった長所があるので、新設の環境では従来モデルといった使い分けも検討できる。

特集目次

「通信・放送Week 2021」開催直前 主催者インタビュー

光通信技術展 セミナー企画委員インタビュー

「通信・放送Week 2021」出展製品Preview

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以下、後日更新