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数年先を見据えたCATV伝送路の整備(2)

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伊藤忠ケーブルシステム

 ブースの注目はNOKIA社製G-PON、XGS-PON、NG-PON2による4K・8K IP伝送や、集合住宅対策(Micro-CMTS/HPNA)。今秋リリース予定のミニOLTも紹介される。
 昨年までアルカテル・ルーセント社製品として紹介されていたPONソリューション等はNOKIA社に統合された。この統合により、将来的には有線と無線の両方のソリューションが期待できる。

2.5G、10G、40G(10G×4)を束ねて送信

 アルカテル・ルーセント社時代から日本のCATV市場で実績を伸ばしてきたNOKIA社のG-PON。2.5Gbpsの帯域により、例えば1Gbpsで高速通信サービス、残りの1.5 Gbpsで4K・8KのIP放送やWi-Fiオフロード等を提供することができる。G-PON は128分岐が可能であることから、加入者が多いヘッドエンドから10km圏内における設計が容易である点も注目されている。伊藤忠ケーブルシステム ネットワークソリューション本部 CATV・ネットワーク営業部 CATVグループの木下浩司氏は「各々のONU単位でVLANを32個割り当てることができるので、例えばB to Bと行政のネットワークを混在することもできる」と話す。
 G-PONシステムでは2.5Gbpsを運用しているセンター局側筺体の中に10Gbpsのライン・カードを混在し、同時に運用することもできる。波長多重フィルタにより、1心で2.5Gbpsと10Gbpsを送信することができるので、センター側の装置をそのまま使い続けることが可能だ。
 10G級のPONとしては、下り、上り共に10 GbpsとなるXGS-PONが紹介される。また、その先の技術として注目されている40G級のNG-PON2(10G×4)も世界各国のキャリアがトライアルを始めている状況だ。ブースではFTTHシステムのデモとして、G-PON、XGS-PON、NG-PON2という異なる3つの規格を束ねた形での4K/8K映像伝送が行われる。
 加入者宅内用の10G端末も動態展示するという。伊藤忠ケーブルシステム ネットワークソリューション本部 技術・サポート部 CATVグループ 課長の石崎隆司氏は「10Gのお問い合わせも出始めている。BtoBではCATV局様も10Gを始められているので、コンシューマ向けの10Gをいち早く提案したいというニーズを感じている」としており、「北米ではコンシューマ向けにXG-PONのサービスを提供しているISPもいらっしゃるので、我々はそれをご紹介するツアーを毎年組んでいる」話す。

今年9月リリース予定のミニOLT

 新製品として紹介されるのは、小規模向けに最適な1UサイズのOLT。安価なスモールスタートや、PONをLANとして使う場合に有効な製品だ。伝送面の特長は次の通り。

  • 8FXPコネクタによる16pGPON、4×NG-PON2 HW対応
  • 8×1/10GE オプティカルアップリンク、LAG、MSTP対応(EPRSは計画中)
  • 1588v2 BC/TC向けのHW対応
  • Type-B HW対応、SW及びクロスシェルフプロテクションは後のリリースで対応
伊藤忠ケーブルシステムが扱うNOKIA社のミニOLT。上段がOLT機能、下段がアップリンク。

伊藤忠ケーブルシステムが扱うNOKIA社のミニOLT。上段がOLT機能、下段がアップリンク。

ケーブルモデムを流用した集合住宅向けFTTHソリューション

 μCMTSは集合住宅向けのソリューションとして提案する製品で、FTTHの信号をDOCSISの信号に変えることができる。FTTHを既設集合住宅の各戸に引き込むのが難しい場合、クロ―ジャの先にμCMTSを設置することで、加入者宅内のケーブルモデムをそのまま使うことができる。センター側装置は、このケーブルモデムをONUとして認識できるので、G-PONシステムとケーブルモデムの統合管理ができる。μCMTSには1ポートONT/SFPや1ギガのメタルが内蔵されている。最大256加入までサポート。最大帯域は、下り960Mbps(16chボンディング)、上り160Mbps(4chボンディング)。
 また、世帯数が少ない集合住宅向けにはコストを抑えたHPNA(HomePNA)も提案している。

掲載出展社(50音順)

Viaviソリューションズ(旧:ジェイディーエスユー・ティーアンドエム)
NTTアドバンステクノロジ
シンクレイヤ
住友電気工業
データコントロルズ
フジクラ
三菱電機

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