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シスコがセキュリティ クラウド戦略を発表

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 シスコシステムズ(以下、シスコ)は7月5日、あらゆる形態と規模の組織を安全に接続する、グローバルでクラウド接続される統合プラットフォーム、シスコ セキュリティ クラウドの計画を発表した。

 シスコ セキュリティ クラウドは、業界で最もオープンなプラットフォームとして設計され、特定のパブリック クラウドにロックインされることなく、ITエコシステム全体の整合性を保護する。シスコは「ハイブリッドワークの複雑化、クラウド導入の加速、セキュリティ脅威の進化により、お客様はセキュリティ レジリエンスを実現するための信頼できるパートナーを求めている。シスコは、規模、ソリューション、提供形態に依存しないビジネスモデルによって、お客様のニーズを満たす独自の立場にあり、クラウド プラットフォーム ビジョンを実現している」と説明する。

 セキュリティ クラウドは、あらゆる場所にいる人やデバイスを、あらゆる場所にあるアプリケーションやデータと安全に接続するために統合されたエクスペリエンスを提供する。このオープンなプラットフォームは、統合的な管理により、脅威の防止、検出、対応、修復の機能をトータルで提供する。シスコはかねてよりセキュリティ クラウドに向けた取り組みを進めており、シスコのセキュリティ ポートフォリオ全体の新たなイノベーションによってさらなる進歩を提供する。
 シスコのセキュリティ クラウドを構成する主なソリューションは、以下のとおり。

Secure Access
 次世代のゼロトラストを実現するため、ユーザやデバイスのID、デバイスの状態、脆弱性、セキュリティ侵害インジケータを常時検証することで真に信頼できるContinuous Trusted Access (継続的なアクセス)を可能にするソリューションを構築する。このインテリジェントなチェックはバックグラウンドで実行され、ユーザはセキュリティを意識することなく業務に集中できます。シスコは煩雑でないRisk-Based Authentication(リスクベースの認証手法)を導入しており、これにはユーザのプライバシーを損なうことなく、効果的なロケーション プロキシとして特許出願中のWi-Fi Fingerprintなどがある。

Secure Edge
 組織がユーザ、モノ、アプリケーションをあらゆる場所で接続し保護する方法を根本的に簡素化するため、Secure Access Service Edge(SASE)の統合ソリューションである Cisco+ Secure Connect Now を提供する。Cisco+ Secure Connect Now を活用し、お客様は SASE を迅速に展開し、日々の業務をクラウド管理されたプラットフォームで容易に実行することができる。As-a-service のサブスクリプションは、価値を最適化し、統合ダッシュボードで管理される。

Secure Operation
 シスコは、各組織独自の脅威の状況に関するカスタム リサーチを提供する Talos Intelligence On-Demandサービスを新たに追加した。よりスピーディーなインシデントの検知と対応を実現するため、シスコはアラートを自動的に SecureX に提供し、MITRE ATT&CKにマッピングする機能をCisco Secure Cloud Analyticsに追加した。これに続き、企業の保有する環境にあるデバイスに関するデータを集約し、相関させ、正規化する SecureX device insightsの一般提供や脆弱性の優先付けを強化するためのKennaとSecure Endpointの統合を実施した。またハイブリッド ワーク向けに設計され、人工知能と機械学習により隠れた脅威を検知する新たなEncrypted Visibility Engineを実装するSecure Firewall 3100 Series を投入した。

Simplification
 シスコは新しく統合された Secure Client によりポートフォリオ全体を簡素化する。管理者とユーザがエンドポイントを管理する方法を合理化することで、AnyConnect、Secure Endpoint、Umbrellaを含むCisco Secure Agentの半数が2022年秋までに統合され、順次追加される予定だ。これは、Cisco Defense Orchestratorを通じて実現され、クラウドとオンプレミスの両方のファイアウォールの管理を統合する、クラウドで提供される新しいSecure Firewall Management Center に続くものだ。

※本件の記者説明会のレポートは、後日掲載予定

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