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「通信・放送Week 2022」出展製品Preview【NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)】

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ネットワーク保守、インフラ設備保全、光コネクタ製造を幅広く展示

業界最高クラスのロングライフクリーナ

 6月リリースの新製品「NEOCLEAN-F」は、NTT-ATが⻑年培ってきたクリーナ技術をベースに進化したペンタイプの光コネクタクリーナ。持ち運びが便利なポケットサイズのコンパクトなボディながら、1本で1000回以上の清掃を可能とし、ランニングコストの低減を実現した。同社は「新しい機構を盛り込み、軽量かつ清掃回数の多さで競合製品よりもアドバンテージのある製品を実現できた。従来品「NEOCLEAN-E」と比べて42%の軽量ボディとなっており、さらに1000回の清掃回数は業界最大級。価格は同従来品から据え置きとし、1清掃当たりのコストを下げることで市場シェアを拡大していく」と意気込みを語る。
 従来品と同様に、ワンプッシュで清掃できるスキルレス設計で、誰でも簡単に使用できる。また、本体に帯電防止グレード材料を採用することで、静電気による塵埃の再付着を抑制。アタッチメントと本体をつなぐ紐は、落下防止のストラップにもなる。同社は「従来よりもストロークが短く、押し込みの力が軽くて済むので、繰り返し作業での疲労が軽減され、作業効率が飛躍的に向上している。クリック音も明確になっている。ブースでは体験コーナーを設け、実際にお使いいただけるようにする」と話している。

「NEOCLEAN-F」

電波減衰を大幅に低減

 「超撥水材料HIREC」は、水を強力に弾くことで電波減衰を抑制する。例えば、アンテナやレドームへの降雨時の水膜による電波減衰防止、風速計・精密機器への液滴付着防止といった用途で利用できるので、通信(5G、ミリ波、LTE等)、気象(X-band、C-band等)、放送(衛星テレビ等)の伝送設備における電波の水膜減衰を予防できる。防汚効果によって塗膜劣化を抑制しており、約3年間、撥水性能を維持できるという。
 同社は「長年にわたりご提案している製品で、最近はアンテナの電波減衰を低減する需要のほか、構造物の落氷雪対策の需要が増えている」と話す。

電気機器を守る結露防止シート

 「調湿材G-ブレス」は、結露トラブルから設備を守る調湿シート。社会インフラや公共工事等で活用効果が認められ、NETIS VE 評価を得ている製品だ。防水対策のために密封された電気機器は、周囲との温度変動差で内部に結露が発生し、絶縁不良や錆による故障や漏電火災の危険もあるため、調湿シートのような対策は安全のために必須だ。
 同シートは“呼吸”することで適正湿度を保つため、性能を長期間維持する点が特長だ。電力不要で薄く軽いシート状のため、わずかなスペースや曲面などにも簡単に設置することができ、施工後のメンテナンスも不要で、管理の手間やコストも低減する。大小4種類のサイズをラインアップしているので、施工する対象の容積に合わせて選択できる。
 同社は「こちらはもともとクロージャなど屋外通信設備でお使いいただいていた調湿材の技術を応用して開発した製品。最近では屋外IoT機器や鉄道・交通、食品工場など、温度差が生じる様々な環境でのご利用も広まっている。また、腐食リスクの低減を長寿命かつメンテナンスフリーで実現できるので、高所など人が常駐しない環境では点検コスト削減も含めてご検討いただいている」と話す。

インテリジェント光スイッチ

 IX・ISPなどで物理レイヤでの装置冗長、伝送路冗長に多くの実績がある光スイッチを展示。ネットワーク障害をパワーの低下により検出し、自動的に経路切替を実行するので、ネットワークの断時間の大幅な低減が可能だ。
 自己保持型で、FIT(failure in time)数は60、切替回数は一千万回以上の高信頼性の光スイッチ部品を採用することでユーザからの信頼も厚い。あらかじめグループ化したスイッチの連動切替が可能で、リングアグリケーションにも対応できる。またWeb、SNMP、CLI、Telnetで遠隔地の光パワレベルの監視や光スイッチの状態の監視・操作も可能であるため、運用継続中でのシステムメンテナンスが可能となり高評価を得ている。
 ラインナップも拡大しており、廉価なものから高密度収容モデルまで幅広いラインアップの中から選択できる。

特集目次

「通信・放送Week 2022」開催直前 主催者インタビュー
最新製品と将来技術を知る展示会

■光通信技術展 専門技術セミナー委員インタビュー

中村 二朗氏【NTTアドバンステクノロジ】
FOE-K IOWN構想の実現に向けて

土井 健嗣氏【日本電気】
FOE-1 光トランシーバーの最新動向と新冷戦による影響
FOE-13 クライアント側高速光トランシーバの動向、データレートとフォームファクタの進化

石部 和彦氏【アンリツ】
FOE-2 Siフォトニクス(トランシーバ技術)アイオーコア社の最新技術動向
FOE-6 ハイパースケールDC向け800Gbps/1.6Tbps光トランシーバの標準化・技術動向

清水 克宏氏【三菱電機】
FOE-3 Beyond 5G/6G時代の超拡張性を実現する光衛星通信
FOE-5 コヒーレント光センサ技術の応用例と今後の展望

鈴木 貴智氏【キーサイト・テクノロジー】
FOE-4 プラガブル光トランシーバ測定の基礎

佐藤 良明氏【NTTエレクトロニクス】
FOE-7 Telecom Infra Project ~オープンかつディスアグリゲートされた、持続可能なトランスポートネットワークの構築~

笹岡 英資氏【住友電気工業】
FOE-8 伝送用光ファイバの基礎と将来展望

谷口 和彦氏【富士通オプティカルコンポーネンツ】
FOE-9 空間分割多重光伝送技術の最新動向と今後の展開
FOE-12 光とASIC(特定用途向け集積回路)のコパッケージへの挑戦

太田 寿彦氏【古河電気工業】
FOE-10 海底光ケーブルシステムの大容量化に向けた技術動向
FOE-14 化合物半導体/シリコン異種材料集積技術を用いた光集積回路

和田 悟氏【フジクラ】
FOE-11 IOWN構想実現に向けた光ファイバ技術への期待と今後の展望

岡安 雅信氏【華為技術日本】
FOE-15 Beyond 400Gコヒーレント光トランシーバの市場・技術動向

■「通信・放送Week 2022」出展製品Preview

アダマンド並木精密宝石
NICT採択の自己形成導波路など紹介

NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)
ネットワーク保守、インフラ設備保全、光コネクタ製造を幅広く展示

キーサイト・テクノロジー
120 GbaudのBERTや、超高速デジタルコヒーレント光伝送評価のAWG

精工技研
作業効率の良い同社オリジナルのLCユニブーツコネクタや、機能が追加された光コネクタ研磨機

センコーアドバンス
高密度型SN-MTコネクタを用いた400G伝送ライブデモ

光貿易
超高速RFモジュール製作請負サービスや、他の追随を許さぬ超高分解能OSA

横河計測
多心ファイバ測定に優れたOTDRや、高分解能と高速測定を両立したOSA