光通信、映像伝送ビジネスの実務者向け専門情報サイト

光通信ビジネスの実務者向け専門誌 - オプトコム

有料会員様向けコンテンツ

光通信技術展 セミナー企画委員インタビュー:土井 健嗣氏【日本電気】

INTERVIEW 有料

期間限定無料公開中

■コースリーダー
日本電気(株)土井 健嗣

■講演タイトル
FOE-1
光トランシーバーの最新動向と新冷戦による影響

■講演者
Lightcounting
Founder and CEO,
Vladimir Kozlov

日本電気(株)
ネットワーク ソリューション事業部門 ディレクター
土井 健嗣氏

 この講演では、LightCountingの創設者兼CEOであるVladimir Kozlov氏より光トランシーバーの市場動向が語られる。
 光トランシーバーの売上高は2021年に新記録を達成し、当該製品の需要は2022年も引き続き極めて堅調だ。ただし、地政学上の障壁が業界を分断し始め、サプライチェーンが断片化し、サプライヤーにとっては新たな課題と機会が生まれている。Kozlov氏からはLightCountingの情報網を基にした最新動向や市場予測を聴くことができるだろう。
 土井氏は「昨年のセミナーでKozlov氏にビデオ講演いただいたところ、大変好評だった。今回は来日してお話しいただけるので、質疑応答の時間をぜひ活用して欲しい。また、講演資料はスライドのみとなる部分も多いので、興味のある方はこの機会を逃さないでいただきたい」と話す。

 LightCountingがこれまで発表してきた業界レポートの中でも、本講演タイトルにある“新冷戦(New Cold War)”という言葉は使われている。米中の対立により、中国に拠点を置く光学部品サプライヤーや機器ベンダはどのような動きをしているのか。LightCountingはそうした部分もリサーチしているので、講演では中国企業を取り巻く状況も知ることができそうだ。

 土井氏は「新冷戦による影響を解説していただいた後、光トランシーバー市場全体の動向をお話しいただく予定だ。調査会社によるご講演ということで、光トランシーバーサプライヤーの世界シェアや、市場で関心の高まっているNPO(Near Package Optics)やCPO(Co-packaged Optics)といった規格の最新情報をお話しいただけると期待している」と話す。

■講演タイトル
FOE-13
クライアント側高速光トランシーバの動向、データレートとフォームファクタの進化

■講演者
ツーシックスジャパン(株)
フォトニックソリューションセグメント 応用技術部 主任技師
生駒 悦男

 増大するIPトラフィックの需要にともない400G OSFP/QSFP-DDトランシーバがハイパースケール データーセンタを中心に急速に導入が進められている。講演では、その導入の現状と今後の予測について、800G および1.6Tのトランシーバ標準化動向を含めて解説される。
 土井氏は「講演内容をクライアント側トランシーバの動向に特化することで、技術の変遷、マーケットの背景、課題、現在の主要技術もカバーできるようにした。様々なフォームファクタが登場し、今後どうなっていくのかを、この市場のトップベンダから解説していただく」と話す。

 登壇する生駒氏は、Finisar JapanでチューナブルSFP+/BiDiトランシーバ、コヒーレント・トランシーバ、LCOS-WSS等のマーケティングおよび技術サポートに従事。現在はツーシックスジャパンで光トランシーバおよびLCOS-WSSを引続き担当している。
 土井氏は「OSFP、QSFP-DDだけでなく、CPOやNPOまで触れる予定だ。クライアント側トランシーバ業界を牽引しているトップベンダの視点から、各フォームファクタの現状の整理、そして今後のロードマップについて、分かり易く語っていただけるだろう」と話す。

 Finisar時代から光トランシーバに携わってきた生駒氏が、どのような技術に期待しているのか、プラガブルとパッケージをどのように比較しているのか、また、3.2Tにも言及するのか。そうしたことを確認できる点でも、この講演は興味深い。

(OPTCOM編集部)

特集目次

「通信・放送Week 2022」開催直前 主催者インタビュー

■光通信技術展 専門技術セミナー委員インタビュー

中村 二朗氏【NTTアドバンステクノロジ】
FOE-K IOWN構想の実現に向けて

土井 健嗣氏【日本電気】
FOE-1 光トランシーバーの最新動向と新冷戦による影響
FOE-13 クライアント側高速光トランシーバの動向、データレートとフォームファクタの進化

石部 和彦氏【アンリツ】
FOE-2 Siフォトニクス(トランシーバ技術)アイオーコア社の最新技術動向
FOE-6 ハイパースケールDC向け800Gbps/1.6Tbps光トランシーバの標準化・技術動向

清水 克宏氏【三菱電機】
FOE-3 Beyond 5G/6G時代の超拡張性を実現する光衛星通信
FOE-5 コヒーレント光センサ技術の応用例と今後の展望

鈴木 貴智氏【キーサイト・テクノロジー】
FOE-4 プラガブル光トランシーバ測定の基礎

佐藤 良明氏【NTTエレクトロニクス】
FOE-7 Telecom Infra Project ~オープンかつディスアグリゲートされた、持続可能なトランスポートネットワークの構築~

笹岡 英資氏【住友電気工業】
FOE-8 伝送用光ファイバの基礎と将来展望

谷口 和彦氏【富士通オプティカルコンポーネンツ】
FOE-9 空間分割多重光伝送技術の最新動向と今後の展開
FOE-12 光とASIC(特定用途向け集積回路)のコパッケージへの挑戦

太田 寿彦氏【古河電気工業】
FOE-10 海底光ケーブルシステムの大容量化に向けた技術動向
FOE-14 化合物半導体/シリコン異種材料集積技術を用いた光集積回路

和田 悟氏【フジクラ】
FOE-11 IOWN構想実現に向けた光ファイバ技術への期待と今後の展望

岡安 雅信氏【華為技術日本】
FOE-15 Beyond 400Gコヒーレント光トランシーバの市場・技術動向

■「通信・放送Week 2022」出展製品Preview

アダマンド並木精密宝石
NICT採択の自己形成導波路など紹介

NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)
ネットワーク保守、インフラ設備保全、光コネクタ製造を幅広く展示

キーサイト・テクノロジー
120 GbaudのBERTや、超高速デジタルコヒーレント光伝送評価のAWG

精工技研
作業効率の良い同社オリジナルのLCユニブーツコネクタや、機能が追加された光コネクタ研磨機

センコーアドバンス
高密度型SN-MTコネクタを用いた400G伝送ライブデモ

光貿易
超高速RFモジュール製作請負サービスや、他の追随を許さぬ超高分解能OSA

横河計測
多心ファイバ測定に優れたOTDRや、高分解能と高速測定を両立したOSA

以下、後日更新

・「通信・放送Week 2022」出展製品Preview

関連記事