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「通信・放送Week 2022」開催直前 主催者インタビュー

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 今年で22回目の開催を迎える、アジア最大級の次世代 光通信技術の専門展「光通信技術展」。同展をベースに、無線技術や映像技術まで規模を拡大した「通信・放送Week2022」が、6月29日~7月1日の日程で東京ビッグサイトにて開催される。
 「通信・放送Week2022」は通信や放送インフラを支える「光通信技術展」「5G通信技術展」「映像伝送 EXPO」「4K・8K 映像技術展」、そして新設の「ローカル5G/IoT活用展」で構成。また、併設展として開催される「自治体DX展」「eスポーツ ビジネスEXPO」「XR総合展」「映像・CG制作展」は通信や映像インフラを活用する市場でもあるので、相乗効果が期待できる。
 主催のRX Japan(旧リードエグジビション ジャパン)は「セミナーではIOWNや6Gに関する講演も複数設けている。今のビジネスを展示会場で見てもらい、将来はどういう方向に進むのかをセミナーで聴いてもらえるイベントになる」と話している。
 今回のインタビューでは、「通信・放送Week」事務局から、展示会の概要や見どころについて話を聞いた。

(OPTCOM編集部 柿沼毅郎)

開催規模を拡大し、ローカル5Gも展示会名に追加

通信・放送Week事務局長の土屋勝利氏

OPTCOM:今回の開催規模を教えてください。
土屋事務局長:
前回まではオリンピック等の影響により幕張メッセで開催していましたが、今回は東京ビッグサイトに戻ります。また、コロナ対策の一環として出展を見合わせていた企業も戻ってきています。そうした背景もあり、出展社数は約150社と、前回と比べて30%増に拡大した規模での開催となります。
 前回、前々回でコロナ禍を経験したことから、多くの出展社から「展示をする必要が有るのか、今やるべきなのかを、改めて検討して出展を決めた」というお声を頂いています。その上での出展ということで、展示の準備段階から訴求力の向上に取り組む出展社が非常に多くなっています。これは各ブースでの提案力や来場者体験の向上に繋がりますので、来場者のメリットになると感じています。
 海外企業からは、42社の出展が有ります。6月から入国規制が緩和されましたが、出展の準備等も含めると来日しての商談は難しいケースも有りますので、そうしたブースでは製品展示と通訳スタッフの配備のみとして、リモートでの解説、商談の形式も取り入れています。これは前回も実施した形式なのですが、通訳の日本人スタッフに話しかけやすいことから最初のコンタクトのハードルが下がるということで、出展社、来場者の双方からご好評いただいています。日本に居ながら海外の最先端の製品を気軽に見ることができますので、是非お立ち寄りいただければと思います。
 こうした開催規模の拡大もあり、来場者登録、セミナー登録も多くの反応を頂いている状況で、今回の来場者数は20,000名を見込んでいます。特に、新たに設けた6Gのセミナーへのお問い合わせが非常に増えています。

東京ビッグサイト西1・2ホールを使い、5つのセグメント別に分かり易く展示する。

――:「ローカル5G/IoT活用展」が新設されましたね。
土屋事務局長:
前回まで5G、ローカル5G、IoTを扱っていた「5G/IoT 通信展」を、技術を扱う「5G通信技術展」とサービスを扱う「ローカル5G/IoT展」に分けることで、コンセプトを明確にし、来場者と出展社をマッチングしやすい構成にしました。
 ローカル5Gの注目は非常に高まっていますが、その専門展というのは他にありません。これは、ローカル5Gのみだとカバーできる範囲が限られているので、イベント構成の難しさも有るかもしれません。そこで我々は、従来の「5G/IoT 通信展」の流れを活かしてIoT全般と連携することで、ローカル5Gをキーワードとしつつ、無線通信ソリューションを全面的にカバーできる「ローカル5G/IoT活用展」としました。新設ながら大変ご注目いただいており、例えば、NECがグループとして大きなブースを構えて出展します。また、通信・放送Weekでは初出展となるノキアが、クラウド型プラットフォームを展示します。面白い試みとしては、エイビットがブース内でローカル5Gの環境を作ってデモを実施する予定です。無線通信を利用したDX化を考えられている企業は非常に多いので、その導入に繋がる数多くのソリューションを会場でご覧いただければと思います。また、同時開催の「自治体DX展」や「eスポーツ ビジネスEXPO」にはローカル5GやIoTを導入する企業や団体も来場者層に含まれていますので、その相乗効果も期待しています。他の分野の来場者誘致に関しても、弊社は様々な産業の展示会を手掛けていますので、そのデータベースを基に本展をご紹介することで、ローカル5G展開を下支えできればと取り組んでいるところです。
 一方の「5G通信技術展」は、5G技術に特化した一環で「5G材料ゾーン」を新設しました。従来の「5G/IoT 通信展」では基地局などSIer層から注目される展示が多く、今回はそこに日本企業が強みを持つ材料が加わる形となります。これまで半導体やエレクトロニクスの展示会で材料の展示は有りましたが、「5G通信技術展」では5Gに特化した材料という従来に無いコンセプトを追加した形です。これにより、低誘電やミリ波、ノイズ抑制といった5G技術に役立つ材料が一堂に会する場となります。

最新製品と将来技術を知る展示会

――:5Gの先である6Gのセミナーを新設した狙いを教えてください。
土屋事務局長:
展示会場で出展製品として出せるものは、現在から少し未来の技術となります。そこでセミナーでは、さらにその先、最終的な将来のビジョンを示すことで、展示会全体の価値を高めたいという思いが我々には有ります。その将来ビジョンとして、今回は6Gをピックアップしました。総務省、そして日本の4大キャリアからご講演いただくので、国の指針と民間企業がめざしている方向性を包括的に知ることができます。また、海外からNokiaやEricssonが6Gセミナーの講師として来日しますので、日本に居ながら海外の視点を直接聴くことができます。
 将来のビジョンという点では、光通信技術展の基調講演でNTTよりIOWN構想の全体を説明していただきますし、専門技術セミナーではIOWNを支える技術を掘り下げる講演も幾つか設けています。展示会場では、大容量伝送が可能なオプティカルと、それをワイヤレスで展開する5Gやローカル5G、こうしたインフラを活用して映像を伝送する技術、高画質の8K映像を扱う技術を全て網羅しています。密接に結びついたこれらの技術を俯瞰して見ることができるのは、本展だけかと思います。無線、有線共に、今のビジネスを展示会場で見てもらい、将来はどういう方向に進むのかをセミナーで聴いてもらえるイベントになりますので、是非ご来場いただければと思います。

――:最後に、来場者へのメッセージをお願いします。
土屋事務局長:
弊社の展示会は、セグメント別に分けて同時開催しているので、来場者、出展社の双方から分かり易いとご評価いただいています。我々はそれを更に発展させる試みとして、来場者が製品を見つけやすくなるサポートに注力しています。例えば、前回も試験的に実施した「出展社・製品 紹介サービス」は、自社の課題や見たい製品を事前にWebで登録していただくことで、事務局からその内容に合ったマップのご提供や、出展社のブースで担当者をご紹介する、コンシェルジュのようなサービスとなります。前回の反響として、「自分とは違う視点で推薦されるので、見逃していた商材に気付くことができた」といった声も頂きました。今回も無料サービスとしてご提供しますので、是非お試しいただければと思います。
 また、公式Webでの出展製品の検索機能は、カテゴリを細分化することで更に使いやすくなっています。ただ、実際の会場での出展製品は事前登録情報の10倍くらいは有りますので、検索で事前に“これは外せない”という製品をチェックしていただき、「出展社・製品 紹介サービス」でのご登録も併せてご利用いただき、会期中は併設展も含めて会場を効率良く回っていただければと思います。

展示会場、セミナー会場共に、従来通りにマスク着用や検温、アルコール消毒など感染症対策が徹底されるので、三日間の会期を安心して利用できる。

特集目次

■光通信技術展 専門技術セミナー委員インタビュー

中村 二朗氏【NTTアドバンステクノロジ】
FOE-K IOWN構想の実現に向けて

土井 健嗣氏【日本電気】
FOE-1 光トランシーバーの最新動向と新冷戦による影響
FOE-13 クライアント側高速光トランシーバの動向、データレートとフォームファクタの進化

石部 和彦氏【アンリツ】
FOE-2 Siフォトニクス(トランシーバ技術)アイオーコア社の最新技術動向
FOE-6 ハイパースケールDC向け800Gbps/1.6Tbps光トランシーバの標準化・技術動向

清水 克宏氏【三菱電機】
FOE-3 Beyond 5G/6G時代の超拡張性を実現する光衛星通信
FOE-5 コヒーレント光センサ技術の応用例と今後の展望

鈴木 貴智氏【キーサイト・テクノロジー】
FOE-4 プラガブル光トランシーバ測定の基礎

佐藤 良明氏【NTTエレクトロニクス】
FOE-7 Telecom Infra Project ~オープンかつディスアグリゲートされた、持続可能なトランスポートネットワークの構築~

笹岡 英資氏【住友電気工業】
FOE-8 伝送用光ファイバの基礎と将来展望

谷口 和彦氏【富士通オプティカルコンポーネンツ】
FOE-9 空間分割多重光伝送技術の最新動向と今後の展開
FOE-12 光とASIC(特定用途向け集積回路)のコパッケージへの挑戦

太田 寿彦氏【古河電気工業】
FOE-10 海底光ケーブルシステムの大容量化に向けた技術動向
FOE-14 化合物半導体/シリコン異種材料集積技術を用いた光集積回路

和田 悟氏【フジクラ】
FOE-11 IOWN構想実現に向けた光ファイバ技術への期待と今後の展望

岡安 雅信氏【華為技術日本】
FOE-15 Beyond 400Gコヒーレント光トランシーバの市場・技術動向

■「通信・放送Week 2022」出展製品Preview

アダマンド並木精密宝石
NICT採択の自己形成導波路など紹介

NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)
ネットワーク保守、インフラ設備保全、光コネクタ製造を幅広く展示

キーサイト・テクノロジー
120 GbaudのBERTや、超高速デジタルコヒーレント光伝送評価のAWG

精工技研
作業効率の良い同社オリジナルのLCユニブーツコネクタや、機能が追加された光コネクタ研磨機

センコーアドバンス
高密度型SN-MTコネクタを用いた400G伝送ライブデモ

光貿易
超高速RFモジュール製作請負サービスや、他の追随を許さぬ超高分解能OSA

横河計測
多心ファイバ測定に優れたOTDRや、高分解能と高速測定を両立したOSA

以下、後日更新

・「通信・放送Week 2022」出展製品Preview

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