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通信・放送Week2017 出展製品Preview【三喜】

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MPO-16/32対応・光コネクタ端面三次元形状測定器

 三喜は、ノーランドプロダクツ社のGL 16-AiOコネクタ端面測定器、多心コネクタの挿入損失・反射減衰量全心一括リアルタイム測定システムを紹介する。

GL 16-AiOコネクタ端面測定器

 MPO-16/32対応、光コネクタ端面三次元形状測定器は、最大72心の多心コネクタの端面形状パラメータを高速、高解像度(対物レンズ光解像度1.4µm)で一括自動測定する。Aio(All in One)システムで構成されており、外付けPC不要、LinuxOS内蔵、タッチパネル操作が特筆できる点。三喜が強調する主要な特徴は2点。MTフェルールの新規格、1次元で16心に対応。さらに、LinuxOS内蔵、PC不要であること。三喜が特に強調している点は高速性。FOVが広い(4.2㎜幅×2.4㎜高さ)ため、スライドすることなく一画面でモニタでき、12心の測定が7~8秒で完了すると言う。

特徴は以下の通り。
・多心・単心コネクタの形状測定(End Face Geometory)を全自動測定。
・ナノ表面計測で定評のある“クローズド・ループ・ピエゾ・スキャナ”採用により、従来のピエゾスキャナの持つ非線形特性をキャンセルし、広範囲でも歪みのない表面形状測定が可能。
・拡大図、突き出し量、研磨確度のキャリブレーションは、NIST traceable standards。
・MPO16心(1段式)やMPO32心(2段式)の広域端面をスライドさせることなく、1回で測定できる。
・最大で72心を、一括で測定可能。
・測定時間はMT12心で8秒、SC等の単心は3秒以下。
・倍率や0度/8度アングルはNISTトレーサブルされており、数値の信憑性を裏付けることができる。
・Ethernet接続で外部制御やデータ転送ができ、USB3.0ポートでバーコードリーダやキーボードが使える。
・振動や微振動の影響を受けず、再現性の高い測定が可能。
・カメラは、自動焦点合わせ。

用途は、生産ラインで多心・単心の端面形状測定を必要とするオペレータ向け。メーカーによると、GL 16は、この種の品質制御測定器の業界要件を遥かに上回る精度、再現性、信頼性、使いやすさを達成している。計算、制御のためのエレクトロニクスもソフトウエアもすべて装置内蔵となっているので、外付けコンピュータシステムは不要。内蔵Linux OSにより、コンスタントなアップグレードもウィルス対策ソフトウエアも不要となっており、安定した高信頼のシステムが実現している。

GL 16-AiO。精密オプティクス、高速カメラ、プログラミング、タッチスクリーンディスプレイなど、最新技術を採用。シングルおよびマルチファイバ(多心)コネクタの端面形状分析用究極ツールとして設計。16-芯および32-芯MT製品をサポート。下部のスロットにフェルール、コネクタを挿入し、スタートボタンを押すと自動測定。
 測定原理はマイケルソン干渉計、ピエゾスキャン範囲80µm。

多心コネクタIL/RLリアルタイム測定システム

 三喜ブースでもう1つの注目展示はこの測定システム。同種の測定器は競合ベンダにも存在するが、三喜の測定システムの差別化ポイント、特長について富田氏は次のように説明している。
 「競合他社は、多心の損失測定は1チャネルずつ切り替える。それに対して、当社システムは全心一括測定する。また、競合製品は、全心の測定終了を待って初めて合否チャネルがわかる。不合格が分かると、再清掃、確認して再測定することになる。三喜の測定器は、接続してモニタリングしながら測定するので、接続した段階で損失値が規定値から外れていることが分かり、赤く表示される。この段階で再清掃し、再接続する。赤い標示が消えたときに側低ボタンを押して測定する」。

 この他の展示品、コネクタ端面測定器は、QSFP、トランシーバの状態で検査できるという利便性が特徴となっている。

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